中南米債務危機とヨーロッパ債務危機の類似点はないか?

\ あなたにピッタリの銘柄がみつかる /

みんかぶプレミアムを無料体験!

プランをみる

2011/10/31 - goodknight1987さんの株式ブログ。タイトル:「中南米債務危機とヨーロッパ債務危機の類似点はないか?」 本文:考えるきっかけになれば、と中南米債務危機の発生と解決を調べてみた中南米債務危機の発生過程を概略すると1.危機発生過程(1)借り手:中南米諸国外国からの資金を基に、国家の発展を計画(2)貸し手:米系金融

株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.

中南米債務危機とヨーロッパ債務危機の類似点はないか?

goodknight1987さん
goodknight1987さん
考えるきっかけになれば、と中南米債務危機の発生と解決を調べてみた

中南米債務危機の発生過程を概略すると

1.危機発生過程
(1)借り手:中南米諸国
外国からの資金を基に、国家の発展を計画
(2)貸し手:米系金融機関
当時開発されたCP(コマーシャルペーパー)により、企業が自力で資金調達するようになった
貸出先の確保に困った各金融機関は「国はつぶれない」として中南米諸国に融資した

2.危機のきっかけ
・フォークランド紛争をきっかけに、中南米各国の債務返済能力に疑問がもたれるようになった

3.解決
(1)FRBの動き
貸し手の各金融機関に、融資残高の維持およびさらなる融資の呼びかけ【追い貸しの実施】
中南米諸国への貸し出しを不良債権とみなさないよう、規則を変更
各金融機関の経営者責任は不問
「不良債権」としての処理を禁止
(2)国際機関の協力
IMF・世界銀行が中南米各国の経済運営を支援

十数年の時間はかかったが、米系金融機関は融資を不良債権処理することなく、
中南米諸国はデフォルトに陥ることなく、危機を解決した
当時のFRB議長ポール・ボルカーによるところが大きいが、なかなか参考になる

ヨーロッパのソブリン債危機と比較して感じるのが、リーダーシップ
FRBが絶対的中心の役割を果たし、不良債権とみなさないと原則を曲げてまで対応した。個々の金融機関が正しい選択を行っても、全体としては不利益が生じる『合成の誤謬』を見事に防いでいる
全体の問題解決が最大多数の幸福であり、そのためには詳細のルールは適宜変更する、実利主義的手法が表れている
結果成功したから称賛されるのであって、失敗していれば被害を拡大させた無能な策ではあるが、言い方を変えれば解決するまで我慢したからこそ成功した

現在の危機を解決するうえで、学ぶべき点が多いと思う
自分は時価会計を厳格に適用し損失処理を進めるべき、デフォルト確率は取り込めないが、危機を抑えるには早めの処理が必要、と考えていたが、中南米危機の推移をみると、他の解決策があると思う

どこかで考えをまとめたら日記に書くか・・・
【タイトルが不適切ではあるが、そのままにしておこう】
1件のコメントがあります
1~1件 / 全1件
yoc1234さん

こんばんは。

 

これは当時のリーダーと今では雲泥の差。

 

比較にならない結果です。

 

メルケルは特にひどい。

goodknight1987さんのブログ一覧