…っと言う訳で、(8698)マネックス・ビーンズ・ホールディングスの株主総会に出席して来ました。
総会自体は別の日記(http://minkabu.jp/blog/show/3837)に書きましたのでここではその後に行われた株主懇談会の内容を書きたいと思います。
株主総会を午前中に終え、１２：０５～１３：３０？まで株主懇談会が行われました、ここでは総会の議題とは関係ない質問やＭＢＨの経営方針などの発表が行われました。あっそういえば、休憩時間中に伊藤園の「お～いお茶 250ml」もらいました(^^;)
では、ここから本編…
経営方針
『投資銀行機能を併せ持ったプレミアム・オンライン金融サービス会社へ』
現在は銀行預金などで資産運用している層のボリュームが多いが
現実問題としてユーロ高の進行など、中国のＧＤＰの伸び等をみても
分かるように日本の預金だけで運用していたのではグローバル化され
た世界経済の中で日本人は出遅れいずれは海外旅行も高くて出来ない
様な層が増えてくる。今後は個人による主体的な資産形成が重要であり
グローバル経済の中で『世界市民』として通用する資産運用を行って
いかなければならない。
金融商品の仲介だけでは（他社との）差別化ができない、自ら新しい
サービスを作る。
新しいサービスの拡充
低コスト資産管理型ビジネスモデルの追及
・新しい債権商品の組み立て
・新しいオルタナティブ投資
・『カブロボ』の活用
早稲田大学と協力してコンピュータプログラムによる自動
売買システムを検証中（世界のカブロボコンテストで上位
の実績がある）
→マネックスの自己資本でトライアル中
→売買シグナル発生情報の提供
→自動売買システムの提供
→ラップ口座、おまかせ投資
・Ｍ＆Ａアドバイザリーサービスへの参入
・オンライン銀行との提携
→外貨を外貨のまま銀行に移すサービスの提供など
・マネックス・ユニバーシティーによる投資教育
→マーケットの仕組みを理解して勉強している層の方が収益が
良いとのデータがある。
顧客の収益を最大化する事で企業収益を確保し、投資家に
還元する。その為に投資教育を強化する。
・人材の充実
現状は株式の売買手数料の依存度が全体収益の８０％であり、国内の
株式市場の影響を受けやすい。株式の売買仲介手数料に依存しないビジ
ネスを強化し、安定的な収益の確保、成長を行いたい。
コーポレートガバナンスの強化
Ｊ－ＳＯＸ法対応
社外弁護士の活用
と概略としては上記の通りです。
次に質疑応答ですが、回答は基本的にすべて松本社長です。
Ｑ１、配当は連結収益が対象であるが、マネックス以外の子会社の利益は
Ａ１、現在はマネックスの収益が９割以上、他の子会社は種まきをしている段階で現在は収益に影響はない。今後、種が芽を出した時には収益に貢献する可能性はある。その他にＭＢＨ自身の収益として商品の設計時のトライアルで上がった投資収益などもある。
Ｑ２、ＣＳＲの取り組みは？
Ａ２、誰もが見られる投資教育情報などで投資教育を行うことで社会に貢献している。また、具体的に個別の団体に資金を拠出するのでは無く、民主主義の原則にのっとり納税と言う形で民意の代表として選任された政治家が国民の為に有効に使うことが大きな意味での社会貢献であると考えている。
Ｑ３、１００万口座に迫ろうとしているが、システム投資の状況は？
Ａ３、今年度は４７億円、現在は３７億円、システムのキャパシティーは市場が好調であった去年の取引量の多かった時にピークの２倍のキャパシティーを確保している。
Ｑ４、Ｍ＆Ａアドバイザリー業務に進出とあるが、後発なのに大丈夫か？
Ａ４、ＷＲハンブレクトジャパンと提携している。米国で実績のあるＨ＆Ｑのハンブレクト氏が作った会社であり高いノウハウを持っている。
Ｑ５、来期や中期計画などを発表しないのはなぜか？
Ａ５、具体的な収益の数字は、証券市場の活況に大きく影響を受けるため数字が読みにくくブレが大きい。また発表する事で証券市場全体に憶測や影響をもたらす事がある為、一般的に証券会社は発表を行わない事が多い。
現状を容認している訳ではなく、代わりにとして月毎の収益情報を開示する事で投資家に情報を提供している。
また、野村證券などは収益における売買手数料が２０％以下である等、市場に左右されない収益構造になっているが、今後は個人投資家の利益を高めながらも手数料に左右されないビジネスの比率を上げて行きたい。
Ｑ６、売買収益依存を改善したいと言っているが、成果が見えないが？
Ａ６、８９％→８３％→８６％と推移している、下がっていない訳ではないが、企業を帆船に例えると風が無い時にエンジンを回すのは人的労力とお金が掛かる。当社では風が無いときには帆を作り、風が吹いた時に大きく進める様にしている（ビジネスの種をまいている）
Ｑ７、取り扱っている商品は個人向けの商品であるが、役員構成は金融のプロばかりなので、コンシューマに詳しい人間を役員に登用してはどうか？
Ａ７、現在はマーケティングのプロの会社に委託しているが、その部分に関しては現在は弱点であると認識している。
Ｑ８、株主への還元はありがたいが、社員には還元しているのか？社員の増減は？
Ａ８、人材は当社のビジネスの要として認識しており、十分に還元していると思うが私（松本社長）の口から言っても信憑性がないので、本当かは業績で判断して欲しい。社員の増減は本年度は－９人＋３８人で２７人増である。
Ｑ９、松本社長、工藤副社長は大株主でもあるが、社業以外は行っているか？
Ａ９、松本社長
東証の審議会に参加したり、政府の審問会議やワーキンググループにも参加しているが、社業に関係した業務であり社業と関係ないビジネスは行っていない。
Ａ９、工藤副社長
９９％は会社の為に働いており、その以外にあるとすれば主婦でもあるので１％は家庭の為に働いている（笑）
Ｑ１０、５年後のマネックスのイメージは？
Ａ１０、おそらく金融機関と言う概念自体が大きく変わっていると思うがその中でベスト５には入る企業でありたい。
その為に、
・金融と言うとダーティーなイメージがあるが、金融だからこそクリーンで透明性のある経営をしたい。
・日本国内だけでなく、世界市場全体の中でも比較しても優れた商品を提供している企業でありたい。
・最新のテクノロジーに対応し積極的に活用して行きたい。
・MONEXで働くことがステータスになり、誰もが働きたいと思う企業になりたい。
・株主総会に毎年同じ株主が足を運んでくれる様な企業になりたい。
以上です。
上記の内容は主観を交えずに事実にもとづき書いていますが、記憶やメモの間違い等で多少の間違いはあるかもしれません。
個人的には感想としては、やっぱり大ちゃんかっこいいっす！（笑）
企業の収益を高める為に、顧客に大きく利益を上げて欲しいしその為にサービスを提供するって言うのはWin＆Winの良い関係なので分かりやすいし良いですね(^^)
５年後のイメージはちょっと大きい事を言っちゃって大丈夫？って気がしないでもないですが、思わず株を買い増ししたくなっちゃいました（笑）
とりあえず、この企業ポリシーならマネックスが独自設計したファンドは要チェックですね(^^)
ちなみに、総会のお土産は写真のマネックスロゴ入りノートっす(^^)
