湘桂作戦における第68師団野戦病院第一半部の入院統計
[出所] 長尾五一 「戦闘と栄養」54ページ
入院者 うち死亡 死亡率
戦争栄養失調症 387 379 97.9%
赤痢 1,062 724 68.2%
マラリア 274 142 51.8%
脚気 288 142 40.9%
急性腸炎 158 49 31.0%
戦傷 1,249 240 19.2%
その他 3,418 1,728 50.5%
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★「病気の日本近代史」
秦郁彦著 文藝春秋 1,762円+税 2011.5.25 P170表より
この戦中一部のデータより垣間見える事実、
それは、731部隊のような用意周到な培養細菌による殺戮戦略よりも有効なのは、
食糧遮断による餓死作戦だということだ。
戦争栄養失調症による死亡率が97.9%と、他疾患より群を抜いている。
時間も金も、細菌テロに比べて遥かにかからない。
TPPによって、まずは日本を米国の食糧支配下に置く。
次に、もしも日本が米国に逆らうようなことがあれば、
直ちに食糧輸出をストップすることにより、
コストも、そして時間もそうかけずに餓死に導くことが可能だ。
昔ながらの秤量攻めというわけだ。
「今さら年寄り農家を助けたって、しょうがーない!」
などという安住の発言は、日本政治家の発言ではありえない。
カダフィに負けず劣らずな迷言としかいいようがないだろう。
民主党は一応、形だけでも農業にカネを落とすことにしたようだが、
こうした安住の頓珍漢な発言があったことを考慮すると
それは単なる「手切れ金」としか映らない。
冒頭の数字を目に焼き付けておけば、この意味がわかるだろう。