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スペイン国債「A1」に格下げ-ムーディーズ

 10月19日(ブルームバーグ):スペイン国債は、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスによって2010年6月以来3度目の格下げ措置を受けた。欧州債務危機がスペインをのみ込む恐れがある。

  ムーディーズは18日、スペイン国債の格付けを従来の「Aa2」から投資適格級の上から5番目の「A1」に2段階引き下げたと発表した。見通しは「ネガティブ(弱含み)」に据え置いた。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は14日にスペイン格付けを引き下げ、投資適格級の上から4番目にしている。これに先立ち7日にはフィッチ・レーティングスもスペイン格付けを同水準に引き下げた。フィッチは同日、イタリアも格下げしている。

  ムーディーズは発表資料で格下げの理由として、成長見通しの悪化のほか、スペインが市場のストレスに引き続き脆弱(ぜいじゃく)であることを挙げた。また、「ユーロ圏危機が一段と深刻化する可能性に伴う下振れリスクを反映させるため、ムーディーズはスペイン格付けの見通しを引き続き『ネガティブ』としている」と説明した。ユーロは日本時間19日午前7時時点でドルに対して0.1%安の1ユーロ=1.3738ドル。

          基本的な脆弱さ著しい

  ムーディーズは「ユーロ圏レベルでの政策行動によって短期的に域内の銀行とソブリン債市場がある程度常態を取り戻したとしても、基本的な脆弱さと信頼の喪失は著しく、今後も変わらない公算が大きい」と分析した。

  米ブルッキングズ研究所のドメニコ・ロンバルディ上級研究員は「欧州が危機対応の包括的枠組みを打ち出すことが肝要だ」と指摘。それができない場合はさらなる格下げと借り入れコスト上昇の悪循環に陥り、「本格的な財政・金融危機を引き起こすだろう」と述べた。

  ムーディーズはスペインについて、11月の総選挙後に発足する政権が財政赤字削減で追加措置を公約しない場合はさらなる格下げ圧力に直面するだろうとしながらも、「逆に、説得力のある欧州危機収拾策が打ち出され、信頼のおける断固たる中期財政・構造改革計画が実行されれば、格付け見通しが『ステーブル(安定的)』に戻るきっかけになるだろう」と説明した。

  ムーディーズは、スペインの12年成長見通しを従来の1.8%から1%に引き下げ、「リスクは主として下振れ方向」だと述べた。成長が鈍化した場合、特に地方政府は目標を達成できない公算が大きく、財政赤字削減は一段と難しくなると指摘した。

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