今回はサムスンが笑った。4月15日、アップルがサムスン電子を相手に初めて
の特許侵害訴訟を提起して6カ月。序盤の守勢を挽回し、今や逆転攻勢をかけら
れる転換点を迎えた。
一進一退の血を凍らせる攻防だ。今までサムスン電子の訴訟成績は「2勝3敗」。
だが、世界最大モバイル機器消費市場の米国での初めての訴訟で、意味のある結
実を勝ち取ることによって、サムスンは今後に控える訴訟に、より一層自信を持
つようになる。
13日、サムスンとアップルの米国特許訴訟の初めての審理が開かれたカリフォ
ルニア州セノジェイ裁判所。「サムスン電子ギャラクシータブ10.1のスクロール
バウンシング技術がアップルの特許を侵害したという主張を受け入れない」。
審理を引き受けたルーシー・コー判事の意見に、サムスン弁護団には微笑が浮
かんだ。
コー判事は続けて、「サムスン電子タブレットPCがアップル特許を侵害してい
るが、アップルもやはり特許が有効だと主張するには問題がある」として、アッ
プルが提起したサムスン製品の販売禁止仮処分申請決定を保留した。
特許訴訟全面戦争に突入したサムスン電子がアップルの地元で状況転換のチャ
ンスをつかむ瞬間だった。
アップルはサムスン電子の製品が技術的特許1件とデザイン特許3件を侵害した
と提訴したが、この中で技術関連特許侵害主張は裁判所によって棄却された。
米国での特許訴訟はサムスン電子スマートフォン・ギャラクシーSシリーズと
タブレットPCギャラクシータブ10.1の運命を分ける程、重要な意味を持つ。
米国はすでに販売禁止が決定されたドイツ、オーストラリアとは比較されない
ほど大きい世界最大モバイル機器市場であるためだ。
この日は結論が出なかったが、判決はサムスン側に非常に有利な雰囲気に流れ
ているというのが業界の分析だ。
コー判事はサムスン電子がアップルのデザイン特許を侵害したと認めたが、サ
ムスン電子は大きく心配していない表情だ。アップルがデザイン特許の有効性を
立証するのが事実上、難しいと見るためだ。