「キレた」トリシェ総裁、ドイツ・マルク復活説に冷静でいられず

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「キレた」トリシェ総裁、ドイツ・マルク復活説に冷静でいられず

  まぁブルームバーグの記事ですから読んだ方は多いでしょうが。

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aDyzg7v7wK30

 ”共通通貨ユーロに道を譲ってから13年近くたっても、ドイツ・マルクはいまだに、トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁退任までの最後の日々を曇らせるだけの力を持っている。

 

  トリシェ総裁(68)は8日、政策決定後の記者会見で暫時、冷静さを失った。ドイツがユーロを捨ててマルクに回帰するべきではないかとのある記者の問いに声を荒げた。

 

  トリシェ総裁は「13年近くにわたりドイツに物価安定をもたらしてきたECBをたたえる言葉を聞きたいものだと強く思う」と、同総裁らしからぬ大きな声で答えた。「われわれは責務を果たしている。それは容易な仕事ではない」と続けた。

 

  欧州債務危機が市場を揺るがせ各国の有権者を不安がらせる中で、トリシェ総裁はユーロを救う闘いの最前線に立ってきた。ギリシャの財政難が危機の引き金を引いて以来、トリシェ総裁はこの2年ばかりの大半をECBのあるフランクフルトと各国の首都の間を飛び回りながら会合や長時間の首脳会議に費やしてきた。

 

  ECB総裁としての8年間の任期は10月31日に満了する。過去最低水準への利下げから市中銀行への流動性無制限供給、前代未聞の各国国債購入などを、トリシェ総裁は決断してきた。危機対応でECBの役割が重くなるにつれて、各国政府の不十分な行動に苦言を呈した。

 

       「あんなに怒ったのを見たことがない」

 

  ABNアムロのマクロ調査責任者、ニック・コーニス氏は「トリシェ総裁があんなに怒ったのを見たことがない」と言う。「ECBが信頼できるという認識への疑問が雨霰(あられ)と降り注ぐ中で、総裁は今もそれは変わらないということをドイツ国民に対して強調したかったのだろう」と同氏は話した。

 

  ECBは1999年以来、物価安定の維持にほぼ成功してきたものの、8月18日に公表された世論調査ではドイツ国民の37%がドイツにとってマルク復活がより良いと考えていることが示された。

 

  トリシェ総裁は、ドイツ・マルクに関する質問に対して6分間にわたって熱弁をふるい、最後は微笑とともにこう締めくくった。

 

  「素晴らしい質問をありがとう。非常に刺激になった」 ”

 結局、こんな質問、そして記事が出て来る事自体が世間はユーロは失敗したんじゃないかって言う思いを抱いている良い証拠なんじゃないでしょうか。

 やはりユーロはいつまで続くか…全ての焦点はそれでしょうね。

2件のコメントがあります
  • イメージ

    失敗っていうより、元々無理があったんでしょうねー。

    ドイツとギリシャの通貨が同じってのは、よく考えたらあり得ない話ですし。

    しかし、EUROがギリシャ救済に躍起になるのは、ギリシャがEURO加盟国だからなのか、ギリシャの国債デフォルトを防ぎたいからなのか…、

    欧州中銀もIMFもギリシャをEUROから離脱させて、不良債権処理に資金を投下した方がいいんではないのかな?


    でももう、かなりギリシャ国債を支える為に買いまくってしまったので、今更無理なんでしょうね。
  • イメージ
    DRAGON'さん
    2011/9/9 21:52

     マーリンエンジンさんへ

     

     こんばんは。コメントありがとうございます。

     まぁ確かに失敗と言うより元から無理って言った方が、より正解ですかね。

     

     実際問題、この件に関してはユーロ離脱させての方が楽でしょう。

     やらないのは通貨の問題よりも政治的な問題が有るから、それだけでしょうね。

     

     では、失礼します。

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