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豪小売売上高など予想以上に拡大、利下げ観測後退で豪ドルが上昇




 9月1日、7月のオーストラリア小売売上高が回復したほか、企業の設備投資計画は過去最高水準に達した。写真は2008年12月、シドニーの商業施設で撮影(2011年 ロイター) [拡大]  【シドニー 1日 ロイター】 7月のオーストラリア小売売上高が回復したほか、企業の設備投資計画は過去最高水準に達した。これを受け、豪ドル相場が上昇した一方、利下げ観測の後退を受けて債券相場が下落した。

 7月の小売売上高は0.5%増加し、緩やかに減少していた5月と6月から回復に転じた。ロイターがまとめたエコノミスト調査で予想されていた0.3%増も上回る伸びを示した。

 一方、2012年6月までの1年間における企業の設備投資計画は過去最高の1490億豪ドル(1600億米ドル)に達した。特に鉱業セクターによる強気の計画が目立ち、同セクターだけで821億ドルの投資計画が明らかにされた。

 これらのデータの発表を受け、豪ドルは1豪ドル=1.0670米ドル前後から一時1.0723米ドルに上昇。一方、利下げ観測が後退したことからインターバンク先物が全般的に売られ、インプライド利回りは上昇した。

 市場は先月時点で、来週の豪準備銀行(中央銀行)政策決定会合で25ベーシスポイント(bp)の利下げが実施される確率を100%織り込んでいたが、この日のデータ発表を受け、その確率はわずか19%に低下した。

 第2・四半期の民間新規設備投資は4.9%増加し、338億豪ドルとなった。工場および機械設備向け投資は2.2%増。これは、9月7日に発表される国内総生産(GDP)を左右する重要な項目となる。

 第1・四半期分についても、洪水被害を受けたクイーンズランド州の詳細なデータが明らかになったことから、当初発表の3.4%増から7.7%増に大幅上方修正された。

 それに対し、小売売上高は節約志向の高まりを背景に低迷が続いていたため、7月のデータは株式市場にとって予想外の好材料となり、百貨店のマイヤー株などを押し上げた。

 オーストラリアでは失業率が5.1%の低水準にあり、家計所得の伸び率はインフレ率を上回っているため、消費意欲さえ高まれば支出が拡大する環境が整っている。

 アナリストは、消費者は健康関連や教育、海外旅行などサービス分野での支出意欲を強めているため、実際の消費支出は小売売上高のデータが示すよりも力強いとみている。

 オーストラリアの小売セクターはGDPの18%、雇用全体の10%を占めており、豪経済にとって重要な役割を果たしているが、GDPに占める比率は数年前の23%から低下している。

 鉱山セクターがGDPに占める比率は約10%だが、鉄鉱石や石炭、液化天然ガスの生産拡大に向けた投資が活発化しているため、その比率は大幅に拡大しつつある。

 鉱山向け投資は現在GDPの4%程度だが、今後数年以内に6%を上回り、おそらく経済成長の3分の2を占めるようになると予想されている。

2011/09/01 15:31

 

たまには、良いニュースも良いですね!鳥ウイルスは目先は反応せず、日本の政治も期待はされていない!日本株は割安状態だけど・・・・

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