ディーン・ジャンカンス氏を中心とするウェルズ・ファーゴのアナリストは15日付リポートで、「現在の金相場は破裂を目前にしたバブルだ」と指摘。過去のバブルによる「経済的な打撃をこれまで見てきた」とし、「警鐘を鳴らさずにはいられない」と記述した。同リポートは16日に電子メールで送付された。
金相場はこのままいけば年間では11年連続の上昇となる見通しだ。欧州のソブリン債危機や米景気減速に関する懸念を背景に、逃避先としての金需要が拡大した。前日時点で金は過去1年間に45%急伸。今月11日は1オンス=1817.60ドルの過去最高値を付けた。
資産家のジョージ・ソロス氏やエリック・ミンディッチ氏は金価格の上昇を背景に、第2四半期(4-6月)に金に裏付けされた上場投資信託(ETF)「SPDRゴールド・トラスト」の保有を減らした。一方、資産家ジョン・ポールソン氏が前日に米証券取引委員会(SEC)に届け出たところによれば、同氏のSPDRへの投資は変わらず