我々は、うんこをうんこであることを認める。今後、もし必要であるならば、EFSFにより、加盟国合意の上で、うんこを買い取ることになるだろう(欧州首脳会議より)。
先週、欧州首脳会議の結果を受けて、ユーロが、1.4400ぐらいまで暴騰した。
その後、欧州首脳会議の結果を考慮しての格付け会社のギリシャ国債についての評価を発表するということで、ユーロが売られ、1.4350ぐらいまで、売り込まれた。
しかしながら、トリシェ総裁の対応のまずさというか、わけのわからないところが多い。トリシェ総裁はユーロをショートしていたんじゃないかと思われるほどである。もともと、民間の格付け会社などは、無視しておけばよかったものを、さも、格付け会社(サムプライムローン関係の債権に、トリプルA格を与えていた)が、何らかの権限でもあるかのごとく発言をし、いざ、ギリシャ国債がデフォルトに陥りそうになると、狼狽し(ECBは、ギリシャ国債を担保にして、市中の銀行に金を貸し付けている)、その火消しに躍起になり、ついには、欧州首脳会議でやっと沈静化したといったところか。
ギリシャ自体が、半値で国債を買い戻すことを考慮するといっていたのにもかかわらず、銀行のヘアーカットは20パーセント。このあたりに、いかがわしさを感じてしまう。民間の自発的なギリシャ支援に参加した理由のひとつか?
これで、残すは、アメリカの債務上限問題だけであり、今週は、ドル中心の為替相場になるか。
あとは、レバレッジ規制25倍が、どのように相場に影響するかである。
<為替相場>
ドル円 77.80~80.20
ユーロ円 111.20~114.50
ユーロドル 1.4250~1.4550
ドル次第の相場展開か?ユーロが、ドルで、1.3900から1.4435へ戻してはいるが、もとのレンジ幅の中に納まるのではないかと考えている。ただし、商品価格の高騰により、インフレ圧力が増大した場合、ECBの金融政策から考えて、早期利上げの連想が働き、ユーロは、マイナスの材料が、臭いものにはふたということで、無視され、五月の高値、1.4800台を目指すかもしれない(リスク選好かどうかよりも、今後インフレが進行するかどうかが重要となる)。しかしながら、アメリカの債務上限問題が片付けば、ドルが強くなる可能性もあるので、注意が必要である。また、リスク選好ということで、ドルが売られる可能性も。円が異常に強いので、アメリカの債務上限問題が片付けば、円独歩安になるかな?
以前、FXと株はほとんど同じようなものであると書いたことがあるが、FXはあくまで、通貨の比較であるので、ある通貨ペアーの材料により、その高安が決まるので、注意が必要である(FXのほうが、株より合理的である)。
また今週は、アメリカの重要指標が多い。7月26日と7月29日とが値が動きそうである。
しかし、ギリシャはうんこであり、オバマはやけくそである(引っ張れるところまで引っ張るつもりか)。
<株式市場>
日経平均 10050~10250
小動きか、買い圧力は強そうではあるが、アメリカの債務上限問題があるので、積極的に上値は追いにくいのではないか。
割安株でも拾っておこうか。
近頃、近所の古本屋に良い本がならばなくなった。ブックオフや古本市場などの古本チェーン店の進出により、近所の大型書店が店を閉めた。近所にあった中規模の書店も、久しぶりに行ってみると、ドラックストアーに様変わりしていた(日本人は薬好きであるらしく、このドラックストアーの増加が目に付く。ヤク中である。薬をちょうだいよ。もっと、もっと~。病院に行っても薬がいっぱいである)。
それはさておき、そのブックオフで、何冊かの本を購入したのだが(どうしてもないものは、新刊本書店で買う)、この金融危機と同じことが、形を変え、以前にも行われているのがよくわかる。ブックオフの百円コーナーは、以前の金融経済関係の資料を集めるのに、ちょうどよく、たまに、新しい本がならんだりしているのでお得である。
以前は、平凡社の文庫本などが誰も買わないという理由で、百円コーナーにならんだりしており、喜んで買わしてもらっていたが、いまは、ブックオフも本の価値がわかったのだろうか、ならばなくなった。
そういえば大正九年発行の滝沢馬琴の情話傑作集を読もうと思い、古書店で購入したのであるが、まだ読んでいないな。滝沢馬琴は文章がうまく、水滸伝の翻訳をしているのであるが、それの、昭和の初期に出版されたものの第一巻だけ、古本市でてにいれ、読んだのであるが、これを読むと、学者が翻訳した(もちろんその弟子に丸投げ)訳本は読めないな。
以上、ウシ象でした。