これ以上の円高は考えにくいという意見がある。
こう言った意見は100円割れの時も出ていたし、90円近辺の時もあった。
もう何年も前の話だが、とある保険会社がドル建ての個人年金保険を販売していた(今でも売っているかも?)。確かその当時は110円近辺だっと思う。その時の販売のセールストークは今後の日本は高齢化も進み、社会保障が制度的に危うくなる。そして国としての魅力がなくなるので円は売られる(円安)方向になるでしょう。と言ったものだった。多くの人がその言葉を信じてその保険を買っていた。半年で2兆円弱も販売した時があったようだ。
しかし、ふたを開けて見ると、そのころから円安には行かず30円も円高に行ってしまった。全員含み損を抱えていることになる。
今、80円からもう円高には行かないという人がいる。しかし、上のような状況と何が違うのか?明確に説明できるのだろうか?70円や60円にならない理由はあるのだろうか?
そんなことを考えている時にふと思った。
不動産を買う時に必ずと言っていいほど、「まだまだ値段が下がるから買わない方がいいよ」という人がいる。理由は今後の日本は少子化が進み、人口減になるため、不動産需要が減るので安くなるという理由である。なるほどとは思う。しかし、上に書いた円安シナリオと大して変わらないレベルなのでは?とも思う。
多分、固定観念なのだろう。ドル円はそのうち円安に行く。不動産はまだまだ下がり続ける。
不動産は判らないが、為替に関しては間違っていたという事実がある。投資をするうえで、固定観念を持つのは非常にリスクだと認識する必要があると感じた。
他愛もない話でした。