☆株を始めたばかりの方へ③(買い場の判断)

\ あなたにピッタリの銘柄がみつかる /

みんかぶプレミアムを無料体験!

プランをみる

2011/06/24 - kabukabumanさんの株式ブログ。タイトル:「☆株を始めたばかりの方へ③(買い場の判断)」 本文:今回も過去の日記の纏めです。<衝動買いは厳禁>まずは投資の基本をもう一度確認しておきますが特に以下の四点は基本中の基本なので、一つでも欠ければ後悔の山を築くことになるでしょう。①マイ・ルールを決めてお

株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.

☆株を始めたばかりの方へ③(買い場の判断)

kabukabumanさん
kabukabumanさん

今回も過去の日記の纏めです。


<衝動買いは厳禁>
まずは投資の基本をもう一度確認しておきますが

特に以下の四点は基本中の基本なので、一つでも欠ければ後悔の山を築くことになるでしょう。
①マイ・ルールを決めておく(ロスカット・利確の基準など)②資金管理を怠らない③常に余裕資金を残しておく
④売買の事前準備に時間を割く(個別銘柄の場合は決算書やチャートの確認・同業他社との水準比較など)

ところで売買の経験が未熟な段階で犯し易い過ちに衝動買いがあります。
しかし衝動買いはただのギャンブルに過ぎません。
丁半博打なら勝ち負けは五分五分ですが、株の世界は株価を動かす側が圧倒的に有利ですから
衝動買いをする個人投資家に勝ち目はありません。恐らくそんな人の明日はこうなります。

衝動買い → 資金減少 → 懲りずに衝動買い → 資金半減 →

一気に取り戻そうと一か八かの一発勝負 → 資金が底を突く → 細々とボロ株買い
後はボロ株(会社)の倒産または上場廃止を待つだけ。そして敢え無く退場

損切りを惜しむ人にも同様の結末が待っています。
資金100万円→10万円は数日あれば充分ですが、10万円→100万円は何年頑張ってもまず不可能です。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<過度の期待や下手な予想も厳禁>
投資家は個別の銘柄に期待したり業績や株価の予想をしますが、そこに落とし穴があります。
但し期待や予想をすることが悪いのではなく、思い込んでしまうことが危険なのです。
つまり買いたいと思う気持ちそのものが市場の評価を上回る期待を産む恐れがあり
買いたい気持ちが強ければ強いほど個人的な期待度と市場の期待度とのギャップが広がります。
そうなると株を買ったその日から思い通りに上がらない株価に日々イライラさせられることになります。
そして期待が大きければ大きいほど「そんな筈はない」という気持ちが強くなり傷口が広がるのです。

結局株価は自分ではなく他人の考えで動く訳ですから、個人的な期待や予想はむしろ邪魔な場合が多く
素直に期待して良いのは唯一ポジティブ・サプライズが発表された当日だけでしょう。
自分の期待度と市場の期待度にギャップを感じたら、速やかに方向転換する(見切る)ことが重要です。
これが「見切り千両、損切り万両」と云われる所以です。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<底値と買い時の判断>   
株価が割安かどうかを判断する際に四季報などを見て

PBR・PER・BPSなどを参考にする人が居られると思います。
しかし実際はこれらの指標よりチャートや出来高を参考に売買しなければなかなか成果に繋がりません。

なぜなら株価を決める最大の要素は需給だからです。

例えばPBR0.5倍の銘柄でもそれが市場の評価である以上決して割安ではないということです。
また株価の高い安いは相対的なものですから

同業他社との比較や月足で現在の株価水準を確認することも大切です。
因みに短期投資を除いて売買の基本は月足で株価の水準(過去からの流れ)

週足でトレンド、日足で買うタイミングをそれぞれ読むことになります

次に買いのタイミングですが、もし底値で買えたとしたらそれはたまたま運が良かっただけだと思います。
しかし底打ち反転した銘柄はチャートからある程度予測出来ますからただの運ではありません。
つまり底値を見極めるのではなく、底値を脱したと思われる局面を見極めることが重要という訳です。
底値に拘ると買った後で下がった時に損切り・ナンピン・塩漬けの三者択一を迫られるので要注意です。
また短期投資ではチャートが全てと言っても過言ではありません。

買い時に関して大切なことはまだ有ります。

一つは辛抱することです。安いと思って飛び付くと高い確率で後悔します。
つまり大きく下がった株は最初に貴方が安いと感じた株価よりさらに下がる確率が高いと考える方が賢明です。
もう一つは一度に買わず数回に分けて買うことです。
打診買いから入れば株価が下がっても損失を最小限に抑えることが出来ます。
「売りは早かれ、買いは遅かれ」と云われる様に、慌てて買うとロクなことはありません。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 <企業の決算発表前は要注意>

企業の決算発表が近づくと(4月下旬~5月中旬がピーク)株価は業績に対する思惑で変動し易くなりますが

強いて云えば下がる傾向が強い様に感じます。
予想を遥かに上回る好決算なら勿論上がるでしょうが、まずまずの場合は横ばいかやや下げ
予想通りの場合はやや下げ、予想を下回った時は大きく下げ。

概ねこの様なパターンが多いのではないでしょうか。

この様な結果になり易いのは投資家が決算内容に期待する為で
好決算であっても想定の範囲内であればむしろ期待外れという訳です。
因みに材料出尽くしで下げるという場合も同様の投資家心理が働く為だと思います。

企業決算で最も注意すべきは、好決算であるにも関わらず次期の業績予想が前年割れした場合です。
好決算は何処かへ吹っ飛んで、下手をすると暴落です。

特に業績予想に慎重な企業は要注意です。

先程過度の期待や下手な予想は投資判断を狂わすというお話をしました。
自分が投資している企業の決算に期待する気持ちは解かりますが投資に感情は禁物です。
まして決算発表後に下げ易い傾向があるとすれば、期待するより様子を見る方が正解でしょう。
勿論貴方が保有している銘柄もそうなるという訳ではありませんが
 「決算発表前は売り、買うなら発表後」と認識しておく方が賢明だと思います。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<経営者とステークホルダー>

長年に亘って安定した利益を上げており、事業の市場性や将来性に特に問題は見当たらない。

おまけに技術力や開発力もまずまずで財務体質も健全。
それなのに何故か株価はパッとしない、そんな企業をたまに見掛けます。

こういう企業は多くの場合、企業体質(体制)やステークホルダーに問題を抱えている場合があります。
企業体質(経営体制)の欠陥はそのまま経営者の資質に繋がりますから

経営者が交代するまでは余程のことがない限り株価も低迷し易いと思います。

つまり経営が堅実なだけでは株価的になかなかサプライズが望めないという訳で

例えばPERやPBRなどの数値が慢性的に低い企業にはそれなりの理由があるということです。

因みに新興企業では稀に経営者の人気がそのまま株価に反映されることもある様です。

 

次にステークホルダーの問題です。
企業のステークホルダーは、顧客、株主、開発・技術・販売(流通)に関する提携先やグループ企業
さらには社員、取引銀行、仕入先、監査法人、幹事証券など様々で、企業にとって全てが貴重な財産です。

つまりどの様な企業や銀行が支援しているか、どんな企業と業務(販売・技術・開発)提携をしているか

どの様な顧客が付いているか、従業員の資質はどうか、などが企業の業績や将来を占う鍵になる訳です。
ですから銘柄を選択しようとする時は、チャート分析やファンダメンタルズを確認すると同時に

主要顧客、主要株主、提携企業、関連企業、主要取引銀行、従業員の処遇なども
可能な限り調べて置かなくてはなりません。

8件のコメントがあります
1~8件 / 全8件

コンパスさん、コメント有難うございます!

 

言うは易し行なうは難しとは良く言ったもので

書いている私自身も相変わらず失敗の連続です。

恥ずかしながら自分の日記を読み直しては反省する毎日ですが

何年経ってもこの世界は勉強(努力)が必要だとつくずく感じます。

 

kabukabumanさん、こんばんわ、何時も拝見しております。初心者のために書かれたとの事ですが大変勉強になり、又自戒の内容でもあります。言われておられることはよくわかりますが、なかなかそのとうりにできません、植木等の、、、わっかっちゃいるけどやめられない、、です。予測ははずれる、期待は裏切られる、そして損をする、です。それでも最近は少しずつ改まってきてはいますが、、、私も、もう一度再読して勉強したいとおもっております。今後も是非投稿をしてください。期待しております。

 

舞蹴さん、コメント有難うございます!

 

私の日記が少しでもお役に立ったのであれば嬉しい限りです。

因みに私の日記は殆ど過去からPCに記録しているものなので

「みんかぶ」に投稿する時はコピペして

少し文章をまとめ直したり色分けするくらいですから

思われているほど大変ではありません。

 

それどころか投稿した日記を逆にPCにコピペし直すこともあり

自分の記録が文章としては次第に整って行くのでむしろ有り難いくらいです。

 

 

 

 

佐渡島さん、こんにちは!お褒めに与り恐縮です。

 

私が「みんかぶ」に入会してまだ7ヶ月しか経っていませんが

その後およそ3万人の新しい会員さんが増えているのは少々驚きました

 

そこで少しでも初心者の方々の「気付き」に役立てばいいなと考え

この日記を書いたのですが

皮肉なことに、日記を書きながら

自分自身の進歩の無さに改めて気付くことになりました(苦笑)

 

やはり車と一緒で自分自身の定期点検が必要だと思います。

 

 

 

 

こぶらさん、コメント有難うございます!

私も自分の日記を振り返りながら反省しているところです。

特に最近一ヶ月くらいは失敗が多く、中には衝動買いに近いものもありました。

少しでも手を抜くと必ずそれなりの結果が帰って来ます。

相場は時に天邪鬼ですが、いい加減な投資に対しては正直に応えるものです。

 

舞 蹴さん

いつもタメになる日記ありがとうございます。

 

きちんと色わけされて、書くのもかなりの労力がいると思います。

自分はその時に読むだけでなく、ワードにコピペして読み

自分なりに大事な部分はさらに色わけしてから印刷しています。

 

そして、ヒマな時に読んでいます。

 

kabukabumannだけではないのですが、フレンズさんの貴重な体験談は自分も大切に扱わせていただいています。

(退会済み)

kabukabumanさんこんばんは。いつもながら詳細にアドバイスされてますね。

みなかぶの人、みんかぶをvisitした人達みんなに、日記全部読んでほしいですね。

本当に感心しまくりです。よくここまで詳細に書けますね。すごいことです。

証券界に30年いる人でもここまで書けないと思いますよ。

 

>PBR0.5倍の銘柄でもそれが市場の評価である以上決して割安ではない

 

まったく同感ですね。PBR0.9倍の銘柄買って、その後PBR 0.5倍まで下落

というのは大損ですよね。今はPBRは全く信用できない相場ですね。

 

PERについても。

ファンドマネージャーになって2年目でしょうか。エディンバラのゴルフコースで

同業他社のファンドマネージャー達とゴルフして、着替えてクラブハウスの

パブでみなで飲んでいるとき、日本株の話をしてるときに、ベテランの一人が

「ハイテク株なんて、PERの一番高いときに買って、一番安い(数値が小さい)ときに売るもんだべ」と言うと、他のみんなも「うんうん」と頷いたのにはびっくり

しました。証券会社の国際部で営業やっていても、そういう話をしてくれる先輩が

一人もいなかったですね。企業情報や産業情報ばかり毎日追い掛けていても

株の投資の基本すらわかってない自分がナサケないと思ったもんです。

 

kabukabumanさんがこれだけ丁寧に毎回書かれていても、読み手に学習心、

向上心がないと、きっと身につかないでしょうね。でも一人でもしっかり

一字一句理解しようとする人がいれば、きっとその人は毎日成長していくでしょうね。これだけ丁寧にアドバイスを書いてる人は他にはなかなかいないですね。

こぶらさん

こんばんは。

 

今日はかなりグサッときました。再び。。。

<衝動買いは厳禁>
<過度の期待や下手な予想も厳禁>

<底値と買い時の判断> 

など・・・・。いや、全部ですけど。。

後の部分は、、、やっぱり難しすぎて避けてしまっているところがあります。

当てはまるのはひとつくらいでしょうか。。。

 

こうなってくると自分は何をやってるんや?何をやってきたんや?と、重くなってしまいます。。。

kabukabumanさんのブログ一覧