いくつかのFX会社が最近レバレッジ1倍の取引を推奨している。
改めてレバレッジ1倍の商品を出しているところさえある。
しかもそれを大きな損を出したくない初心者用と位置づけている。
残念ながらレバレッジが1倍とか、低いということが安全であるというのは、まるで的外れな話だと思う。
たびたび起きる急激な円高局面で大損をしているのは、必ずしもハイ(高)レバレッジで取引している人ではなく、ロウ(低)レバレッジの人も多いというのはもはや周知の事実である。
しかしながら当局もその辺の事情を理解せずに、消費者保護と称してレバレッジ規制なんぞを行うものだから
「ハイレバレッジ=ハイリスク」
「ロウレバレッジ=ロウリスク」
なる考えが浸透してしまったのだと思う。
結論から言うと、リスクはポジションの大、小によるものであって、レバレッジの高、低によるものではない。
同じポジション額で取引していれば、レバレッジが高かろうが、低かろうが、相場の変動による儲けや損は同じである。違いは強制的なロスカットのレベルが変わってくることだけであろう。
確かに強制ロスカットされなければいつかは相場が元の水準に戻る可能性があるので、低レバの方が高レバよりも損失を抑えられる可能性はある。
(しかし、相場が元の水準に戻るのは、いったいいつの日になることやら・・・)
一方、高レバであれば早めにゲームオーバーとなって小さな痛みで済むこともある。
低レバで含み損を抱えた塩漬けポジションをずーっと持って、いったいいつ来るであろうか判らない相場が戻る日を待っているよりも、早めにロスカットして、残ったお金で再度相場に臨む方がよっぽど建設的ではないかと思う。
1倍や低レバを推奨しているFX会社さん!
どういう趣旨でそういった取引を勧めているの?と聞いてみたい。
もしかして、当局と同じで事情を理解していなかったりして・・・