4月の鉱工業生産動向を出荷在庫バランスで見ると・・・

\ あなたにピッタリの銘柄がみつかる /

みんかぶプレミアムを無料体験!

プランをみる

お知らせ

読み込みに失敗しました。

しばらくしてからもう一度お試しください。

重要なお知らせ すべて見る

スケアクロウさんのブログ

最新一覧へ

« 前へ200件目 / 全1844件次へ »
ブログ

4月の鉱工業生産動向を出荷在庫バランスで見ると・・・

 3月に比べれば、4月は大震災の影響をフルに受けていますので、鉱工業の出荷在庫バランスが大きく低下したのはやむを得ないところです。乗用車を中心とする耐久消費財の下げが目立っています。しかしながら一方で、建機など資本財の一部や建設財に反発の兆しが見えます。今後これらの分野の回復が鉱工業全体の回復に寄与することが期待されます。

 まず鉱工業生産の動き。図では鮮明ではないのですが、下げ止まりの気配です。2月+2.91,3月-13.12、4月-14.02となっています。



 鉱工業全体の出荷在庫バランスは次の通りです。ほぼ出荷の下落に連動した動きです。



 鉱工業全体の最近の動きを拡大するともう少し鮮明に状況が浮かび上がります。



 内訳の中で重要な耐久消費財の出荷在庫バランスは大幅に下落しています。主力分野である乗用車が大きくダメージを受けているようです。



 3月は大きく上昇した非耐久消費財ですが4月は反落に転じました。異常な状況から正常化に向かいつつあるという様子です。主力分野は食料や飲料、そして衣料品などです。



 機械類を中心とする資本財は下げていますが、下げ幅は比較的に僅かです。



 特に、輸送用機器を除く資本財を見ると、わずかに反発しています。復興需要や新興国需要の伸びを背景に、建機類が今後一段と堅調になることが期待されます。



 建材用鉄鋼製品やセメントなど建設財の出荷在庫バランスは下落しているのですが、細い実線で表した出荷の動きが示唆するように、復興需要の影響が見え始めています。



 電子部品や化学製品などの生産財は耐久消費財ほどではありませんが下落基調にあります。



 全体としては、4月は厳しい状況にありながらも、復興関連分野を中心に、徐々に回復への動きが見え始めたことに注目しています。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CBOE,CNN MONEY、MSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、ゴールデン・チャート、外為どっとコム
コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。

ネット証券比較

みんかぶおすすめ