グリンピースの海洋汚染調査
2011年05月28日
今回の調査では500ベクレルを超えたものは、これだけだが、アカモクを食べる人もいないし、魚には鰓などから放出され、減り続ける。カキやエゾアイナメも100g食べるのがいいとこ、ということは基準値には達しない。入荷時点での調査をすべきではあろう。(Y)
グリーンピースの調査では、放射性セシウム(セシウム134と137)が、カキ(貝)で740ベクレル、エゾアイナメ(魚)で857ベクレル、マナマコで1285ベクレル、アカモク(海草)で1640ベクレル検出された。
また放射性ヨウ素131の暫定規制値は2000ベクレルだが、アカモクの中には12万7000ベクレルのヨウ素131が検出された例もあった。
グリーンピースは、今回採取した高汚染の海草サンプルを1キロ食べれば、国際的な年間被爆限度量の約3倍にあたる2.8ミリシーベルト相当の被爆量が加わる計算になると指摘している(AFP)
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2802673/7266495
ベクレル=放射性物質がどの程度放射線を出すかを示す単位。物質の種類によって、身体への影響は違う。たとえば、300ベクレルの放射性ヨウ素131の入った食物1キロ・グラムを食べた時の人体への影響は、0・0066ミリ・シーベルト、500ベクレルの放射性セシウム137の入った食物1キロ・グラムを食べた時は0・0065ミリ・シーベルト被曝したことになる。
放射性物質が、食べ物や水から口に入ると、体内にとどまって放射線を出し続ける。今回検出された放射性ヨウ素131は8日たつと放射線の量が半分に、16日後には4分の1としだいに減り、土壌には長く残らない。放射性セシウム137は、放射線の量が半分になるのに30年かかり、土壌に長くとどまって農産物に影響を与える。ただし、体内に入っても多くは排出される。
以下3月のデータより