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利益率の低い会社は避けろ

決算発表シーズンになると、企業の業績が大きくクローズアップされます。


前年比何倍、何百%増など、企業の儲けが去年に比べて何倍にも
膨らんだように感じるニュースも見かけるようになります。


・・・が、ここで注意して欲しいことがあります。


それは利益率の低い会社は、前年比の利益額が大きく
動くという法則です。


具体例を出して申し訳ないのですが、利益率の低い業界に
スーパーがあります。


以下は、ある大手スーパーの上方修正発表のニュースです。


2011年2月期第2四半期(累計)業績予想の修正を発表した。

 

売上高は747億2600万円(前回発表対比1.0%減)
営業利益16億6500万円(137.9%増)
経常利益13億2400万円(278.3%増)
当期利益7億6800万円(412.0%増)

 

(一部抜粋)


となり、売上高はマイナスなのですが、純利益だけを見れば
412%増という、ものすごい好業績を発表しています。


連日ストップ高となりそうな予感さえ感じますが、実は
在庫削減による荒利益率の改善や、人員配置の見直し、
人件費の削減などによるコストカットが主要因です。


上方修正発表前は売上高予想754億円、純利益予想1億8500万円
程度だったのです。


売上754億円に対し、利益が1億しか残らないのも強烈ですが
上方修正後でも利益率が1%ほどです。


412%増という発表はインパクトが大きいですが、これだけ利益率が
低ければ、何かハプニングが起きれば、すぐに赤字転落です。


利益率の低い業種は、好転した時のサプライズも大きいのですが、
避けたほうが無難です。


上方修正でのインパクトは大きいですが、逆に悪化した場合、
すぐに赤字転落したり、純利益が数分の1になるからです。

 

http://saig.livedoor.biz/archives/2160992.html


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