ビールマンさんのブログ
ハコネウツギとスイカズラ
左はハコネウツギ、右はスイカズラ、いずれもすいかずら科
11.05.21谷津山にて
「夏はきぬ」の歌にでてくる「うのはな」とは?考察続き
広辞苑では「うのはなはヒメウツギ、マルバウツギなどゆきのした科のウツギの総称」」とある。
ウツギと名の付くのはハコネウツギ、ニシキウツギ、タニウツギ、ヤブウツギなどすいかずら科にも多い。
他に、ばら科、みつばうつぎ科などにもウツギの名の付くものがある。ゆきのした科以外の「ウツギ」は「うのはな」といわないのであろうか?
ホトトギス俳句季題便覧では「五弁の白い小花を、しだれた小枝に群がりつけ、ひそかに咲いている。」とある。
ゆきのした科のウツギを表現した文に思える。
引っかかるのは「匂う」という歌詞である。ヒメウツギもマルバウツギも匂わないのである。
この日も谷津山を歩いているとけっこう強い匂いが漂ってきた。これはスイカズラの香りであった。「卯の花の匂う垣根にほととぎす早も来、鳴きて」の情景からすると「スイカズラ」は似合うのだが。
しかし、スイカズラはハコネウツギなどと同じ仲間であるが、「ウツギ」の名は付いていない。
歌にでてくる「うのはな」の和名は何なのか私にはまだ分からない。
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