東京電力は、福島第1原子力発電所の敷地内に放射性物質の拡散を防止する目的で、合成樹脂を主成分とする薬剤「クリコート」の散布を始めました。
クリコートを製造販売する水処理メーカー栗田工業は、記者会見し、期待されている放射性物質の拡散防止効果について「正直なところ分からない」と慎重な言い回しに終始したそうです。
クリコートの原液は、どろどろとやや粘り気があり、河川水や水道水で薄め、よく攪拌し、散布機を使って地表にまくそうです。
水が蒸発すると固まって皮膜を形成し、降雨や毎秒20メートル程度の強風にも耐え、1回散布すると半年から1年ほどは効果が持続するそうです。
ただ、放射性物質に砂ぼこりと同様の効果があるかどうかは実験したことはないそうです。
一縷の望みを託した感じですね。