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警告されていた原発震災

1997年に、原発震災という言葉を用いて、まさに今回の原発事故を予言したかのような論文が発表されていました。(石橋克彦 神戸大学名誉教授;地震学)←ちなみに、けっこう怖い内容です…。


この中で指摘されているのは、静岡にある中部電力の浜岡原発(当然のことながら、念頭においているのは東海地震や東南海地震)ですが。結果として福島第一の事故は予測され得る事故だったということでしょうか…今回の唯一の救いは、とりあえず制御棒が予定通り挿入されて臨界が停止したことかと。


historical.seismology.jp/ishibashi/opinion/9710kagaku.pdf


http://historical.seismology.jp/ishibashi/opinion/2011touhoku.html

 


14年も前にこのような警告があっても、東電は防災対策を見直すことはしなかった。

産総研の研究チームによって、過去の大津波は5~6mをはるかに超えるものだったことが明らかになり、防災対策の見直しを警告されても、それでも何もしなかった。

IAEAから現行の耐震設計では不十分ではないかと指摘されても、やはり何もしなかった。


対策見直しには莫大な費用がかかったでしょうが、それでも今起きている多くの被害の額に比べれば、随分と安いものだったことでしょう。


今回のことで、原子炉と格納容器だけをいくら頑丈に作っても、周辺の冷却系統がやられては駄目なんだということが嫌というほどわかったと思います。

福島第一の事故を受け、浜岡原発では高さ15m(暫定)ほどの防潮堤を建設することを発表しましたが…本当にこれで大丈夫なんでしょうか?


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