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自然から学ぶテクノロジー

先週で終わってしまいましたが、国立科学博物館でネイチャー・テクノロジーとライフスタイル展が開催されていました。
これは自然が持つテクノロジーを、産業に応用する技術や製品を紹介する展示会でした。

たとえば、ヤモリはどこにでも吸い付きますが、これは手に微細な毛がたくさんあって、分子間力によりくっついているそうです。これを応用した粘着テープが開発されているとのことでした。
トンボの羽構造を応用して、微風でもくるくる回る風車など、実用化するとメリットが大きな技術がたくさんありました。

ちょうど企画展を主催した先生と話をする機会があったので、このような製品を実現するためには、ナノテクなどの技術開発が進むことが重要ですかと聞いた答えは意外なものでした。

先生は、測定する技術も、構造を実現する技術もどちらもあるが、自然を観察したときにそれが産業にどう使えるかを想像できる研究者が圧倒的に不足している、と話されました。

確かに生物学だけを研究している先生に、新しい発見が産業界でどう使えるかまで考えてもらうのは難しいかもしれませんし、様々な分野の専門家が集まって自然から学ぶことを研究したら、まだまだ新しい技術が生まれてきそうな予感がします。

そしてそのようなベンチャーがたくさん生まれてくると、日本経済が元気になるのではないかと期待しています。
2件のコメントがあります
  • イメージ
    ストリートアナリストさん、こんばんは。

    >自然を観察したときにそれが産業にどう使えるかを想像できる研究者が圧倒的に不足している、と話されました。

    いやはや、正にその通りですね!
    (その先生と、日記で取り上げたストアナさんに拍手!)

    中国の故事成語に確か、
    「世に伯楽あり、然る後に千里の馬有り
     千里の馬は常に有れども伯楽は常には有らず 」
    ってのがありました。(もうご存知であれば、以降は無視してください)

    名馬(技術や才能と読み替えても良いです)は、常に世に存在する。
    しかし、その能力を見抜く目利き(伯楽)は必ずしも現れるとは限らない。
    いくら凄い名馬がいても、それを活かす人がいなければ、
    その馬は陽の目を見ずに、ひっそりと生涯を終えるだけ…

    私たち投資家は、伯楽を目指したいです。
    (ただ残念なのが、世が名馬ばかりを褒め称え、
     伯楽を軽視する風潮があることです。
     これこそが、日本の問題の根底にあるのかもしれません)

    すいません、熱く語って長くなりました。失礼しました~!
    (ストアナさんに触発され、日記を書きたいけれど、未だインスピレーションが湧かず(笑))
  • イメージ
    あさってさん、こんばんは。

    この話を聞いたときは、産業界でどう使えるかが閃いたら、大きなビジネスチャンスになるかも、と思いました。
    株式投資していると、いろんな業界の状況に興味がわくので、もしかしたらチャンス?と期待しています。

    中国の故事成語、すごくいい話ですね。

    名馬を目指すか伯楽を目指すか、人それぞれでしょうが、私自身としては、白楽になったほうが、楽しい人生なんじゃないかと思っています。
    人を活かす喜びとでも言いましょうか、人が活躍できる環境を作ることに喜びを感じられるような職業人生を送りたいと思っています。
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