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“年末ジャンボ”とカジノ解禁、格差社会とアミューズメント産業

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年末ジャンボ宝くじを買い忘れた。当たる訳ないが、買わなきゃ当たる権利もない。

しかし、この宝くじ 莫大な販売に対して賞金分配が少な過ぎやしないか?これなら“キャリー”がでかいtotoの方が夢が大きいんじゃないのか?
...要は“胴元”の取り分がどうなのか?の議論...

分かりやすいのが図の「賭事・ギャンブルゲームの控除率」である。

“控除率”とは“テラ銭の割合”のこと。
やはり宝くじはエライコトになっており、「1000円賭けたら、胴元が540円もっていき、分配されるのは半分以下の460円。」よく見たら、totoも大差ない搾取率である。

「カジノのテーブルゲームで、比較的控除率の高い(つまり客に不利な)とされるアメリカ式ルーレットの控除率は5.26%であり、1回に1000円ずつ2時間程度(約40回)賭け続けると、平均して2104円負ける結果となる。しかし、2時間の映画を観て2000円払うよりもルーレットを楽しみたい人がいるならば、それで良いのではないか。...宝くじは論外として、日本の公営ギャンブルの25%という控除率は完全に搾取のレヴェルであって、国民から健全な娯楽の機会を奪い取っているのである。...より健全な競争者としてのカジノ参入が待たれる理由なのである。」(谷岡一郎「ギャンブルフィーヴァー」中公新書(1996))

宝くじを“論外”と言い切ってるところが小気味いい。アミューズメント産業としてのカジノ」解禁の前に、「宝くじの控除率低減」をぜひ検討してもらいたいものだ。
格差拡大社会、怪しげな海外宝くじに引っかかる被害者が後を絶たない中、少しは庶民に受ける政策になりはしないだろうか?
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