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【田辺三菱製薬】新製品が中期的な成長ドライバーへ
新製品が中期的な成長ドライバーへ
<C型慢性肝炎治療剤などを近く申請予定>
中核製品に成長したレミケードの発売(02年5月)以来目ぼしい新製品が乏しかったが、ノバルティスへ導出していた多発性硬化症(MS)治療剤 FTY720が米国で発売(10年10月)され、C型肝炎治療剤MP-424(テラプレビル)と糖尿病治療剤MP-513(DPP4阻害剤)を本邦において、高リン血症治療剤MCI-196を欧米で11年中に申請予定である。慢性腎臓病治療剤MP-146、糖尿病治療剤TA-7284(SGLT阻害剤)は 12年申請が目標である。これら新製品が中期的なドライバーとなり緩やかな成長を持続することは可能と考える。株価は現時点でのバリュエーションはフル評価に近いと考えるが中期的には上昇の余地は大きいと考える。
<幅広い製品ポートフォリオで安定成長>
中期的に業績の伸長を予想する理由として、(1)レミケードがやや低調な他の薬剤を補完して業績を牽引する、(2)FTY720のロイヤルティ収入が期待できる、(3)MP-424の申請に目処がついた、(4)糖尿病治療剤MP-513とTA-7284の開発も順調に進捗している、(5)同社製品のポートフォリオが広く分散しているため特許満了などによる打撃が軽度に止まる、ことなどが挙げられる。但し、新製品は導入品が多いため自社創製品と比べ利益率が低くなる可能性もある。さらには薬価改定、後発品の侵食による利益への圧迫も強まろう。株価はこの様な環境を背景に緩やかな上昇を持続すると予想する。(森田 青平)
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関連銘柄:
田辺三菱製薬(4508)
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