20日の株式市場は始まる前段階で非常に興味深いものだった。
1円前後の急な円安と欧米の株安があったからだ。
円安は輸出産業にとって追い風となる。
しかし、欧米の株安は投資家にとっては懸念材料でもある。
結果として、日経平均は150円を超える減少となった。
これは非常に面白い。
アメリカの株価指数は何だかんだと言ってサブプライムローン前の水準まで戻りを見せていた。
しかし日本の株価はどうだろうか?
日経平均10000円台回復も困難な状態が続いている。
この状態でアメリカの株式の下落指数とほぼ同じ指数が下落する事が多い。
まあ世界中の相場が連動している事を考えれば必ずしも不自然な事ではない。
だが、今回の場合は円安が引き起こっていた事が非常に面白い。
現状の日本の株価では欧米の株価が上昇しても円高が進行した場合は上昇しない場合が多い。
加えて欧米の株価が下落した場合、円安が進行しても下落する、と言う事が今日の出来事である。
これは非常に不自然な話だ。
これでは日本の株価は下落するしかない。上昇基調が存在しないのだ。
(欧米が上昇し、円安が進行すれば上昇するが・・・)
自分は株式の世界には絶対は存在しないと考える。
また、倒産しない限りは下落し続ける事も無いと考える。
日経平均は決して倒産しない。つまり、自分の考えではいつか上昇に転じることが起こる。
それがいつなのかはわからない。
だがサブプライムローン以後の世界の株価の引き戻りと比べて、日経平均の戻り率は非常に低い。円高が一端を担っている事は間違いないだろうが、それにしても低すぎると言える。
いつかのタイミングで日経平均は急激な上昇を向かえるのではないだろうか。
今日の出来事を踏まえ、投資家は日本の株式から逃げている様相が見えた。
しかし円高が続けば日本企業の海外進出は容易となり外貨による利益水準が上昇する事は必須だ。
その状況下では日本の株式が見直される事も十分に考えられるだろう。