kahtibaiさんのブログ
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富士山
ある花のコレクター/ブリーダーとしてとても有名なある海外の方から相談をいただいた。
まだ名前をつけていない品種の花に富士山にちなんだ名前を付けたいといった趣旨の話だった。
”富士山に足す日本語を探して欲しいのだけれど、何かいい言葉はない?”
花を見てみるととてもきれいで、この花はこれから世界に必ず広がっていくのだろうと思われた。この花の将来のためにも英語の名前が良いんじゃないか?それが安全策だと思った。
霞、かすみ。の訳としてミストもしくはヘイズなんてどうかとメールした次の日、
彼はKasumiに決めたと返信してきた。すべて日本語が良いんだって言って。
あと何年かすると、フジヤマカスミというなんだか演歌歌手のような恐ろしく可愛らしい花がでてくる。なんだかくすぐったい感じがする。自分の親がべた褒めされたような感じだ。
単語を選ぶ作業の中で、ひとつの気象をしめす単語が季節、時間を代表したりや心の情景を表すという事実に改めて気付かされた。もしかしたら初めて心から日本を美しいと感じたかもしれない。
また海外の方が自分の花に日本語の名前をつけたいと思う人がいるんだ!ということに本当にびっくりした。
今まで日本を作り、支えてきた多くの人がいたということなんだと思う。
僕たちの世代が感情的になって、踊らされることは絶対に避けたい。
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