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   にほんブログ村 現在 圏外    士業  (弁護士、会計士等)   現在 14位日本と戦う価格:1,680円(税込、送料別)タイトルこそ何やら例の尖閣列島問題でやってる中国の恫喝みたいに思えるのだが、非常に濃い論壇人と政治家による鼎談集である。そして、その一人、鈴木宗男氏であるが、数日前に刑が確定してしまった。これによって議員を失職、刑期終了後5年間は立候補できないことになってしまった。なんとも惨いことである。実質的に政界から締め出されてしまった感じである。しかし、ここはなんとか後継者に踏ん張ってもらって、再び北方領土の解決も含めた外交の底上げを図ってもらいたい。しかしまぁ、この鼎談は実に内容が濃い。「国策捜査」の話からタイトルである「日本と戦う」というその日本とは、東京地検特捜部を発端とする現在の「日本」の司法システムと戦うというところから始められているのである。そして、概ね政治家鈴木宗男という実行力(それは権力でもあるのだが)が何に由来するか、その比較としての4年前当時の政治家の現状を批判(諦観)しているのだが、例の西部邁が仕切り役とでもいうか、かなりの部分を喋っている。それで鈴木をよいしょ、してるわけでもないけれど、今の政治の劣化を嘆いているわけである。現在の政治的状況と「戦う」ということである。そして、例の宮崎学である。宮崎はここではあまり喋らせてもらってないみたいだけれど、要所で濃いことを言ったりしてる。まぁ、それこそ4年前の話なのだけれど、今の尖閣列島の問題にも通ずる現代日本への問題提起である。前にタフネゴシエーターズで佐藤優の国家の罠を紹介したのであるが、この「日本と戦う」でも国策捜査がどのような背景からでてくるかを書いている。鈴木宗男というケインズ型公平配分方式の社会から小泉純一郎というハイエク型傾斜配分方式の社会へとパラダイムが転換されたことで、旧態を巨悪として排除するためのものと。しかし、この「国策捜査」なるものも、地検特捜部の暴走という綻びが出始めている感じである。例の郵便不正事件では、厚生労働省の村木厚子元局長の無罪が確定しているが、こともあろうか特捜部検事による証拠品の改竄まで行われていたらしい。さて、これについて例の佐藤はこのように書いている。まだ、次元としては運不運ということであるが、というか佐藤自身としては不運と思うよりも仕方ないことなのであろう。さて、同じく尖閣で捕まった船長の釈放についてはこのように書いている。さすがに元外務官僚だけあって、何が国益となるかを弁えている。目先のことだけで、穏便に済ましてしまったことは、この先例に倣って中国の増長はエスカレートするに決まっている。しかし、情けないのはやっぱり総理初めとする閣僚の劣化と外交関係を処理する外務官僚の劣化であろうか。もし、仮に未だ鈴木宗男と佐藤優が権力側に跋扈していたならば、今回のような弱腰とはならなかったのであろうか。外交は仮定の話ではない。現実の交渉の場であるはずである。うーん、こんなよぼよぼした日本なんて護るほどの価値があるのか? と諦観がまたまた過ぎる。だから、そうした「劣化」と戦うということなのか。アンチエイジング、ということなのだ。グゥーーーー
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