もともと、尖閣列島は日本の領土として、戦後も中国を含め考えられていた。
が、大陸棚に海底油田の存在が明らかになったため、中国の考え方が転換、俄然注目し出した。
そのやり方はあまりにもあからさまで、日中の国境付近に試掘場所を設け、徐々にその距離を近づけていくというもの。残念ながら、そのとき日本側は“まぬけ”というべきか、全く危機感もなく、指をくわえて見ていた、というのが実情。(企業ベースでの試掘となり、採算面で躊躇していたことも一因?現在は共同開発の調印がなされているが...。)
このところの米国の対中政策は日本以上に重要視している。また、日米の安全保障上でも、島嶼については自国防衛が基本とされていることから、米国の援助においても多くは期待できない。
中国側も何を血迷ったか、明らかな報復行動として、いろいろとやってくれている。
日本人学校への投石、対日旅行のドタキャン、レアアースの対日禁輸、さらに中国国民の健康と安全のために働いている人たちにまで不当な嫌疑をかけて拘束するとは。
何を根拠に一方的に日本の非を報じているのか理解に苦しむ(中国国内の不満をこちらに向けるためのガス抜きもある?)が、海保の巡視船が保持しているであろう衝突のビデオを公開(証拠の漁船を早々に返してしまったのには呆れるが。)することなく、中国人船長を釈放することになったのはいささか悔しい。
国家としても、大変な状況に置かれているのは理解できるが、粛々と国内法の遵守を行うべきで、蛮行に屈してはならない。
これで解決に向かうとは考えにくく、今後の中国政府の出方が注目される。(怒りで文章がめちゃくちゃだ。)