◇米国株、小動き――金利警戒で上値重い、自動車堅調・住宅が軟調
06/12 06:31
◇米国株、小動き――金利警戒で上値重い、自動車堅調・住宅が軟調
【NQNニューヨーク=川勝充郎】11日の米株式相場は小動き。ダウ工業株30種平均は前週末比57セント高の1万3424ドル96セント、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は1.39ポイント安の2572.15で終えた。朝安後に値ごろ感などの買いで小幅高に転じたものの、長期金利上昇への警戒感が強く上値は限られた。
S&P500種株価指数は1.45ポイント高の1509.12。フィラデルフィア証券取引所の半導体株指数(SOX)は1.99ポイント安の486.37だった。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約13億2000万株(速報値)、ナスダック市場は約16億8000万株(同)。
前週末に大幅反発した後であることに加え、朝方の債券市場で米長期金利が上昇したため、売り先行で始まった。欧州やアジアの株式相場が総じて堅調だったこともあり、下値は限られた。長期金利が上げ幅を縮めると主な株価指数は上昇に転じたが、取引終了にかけて長期金利が再び上昇基調になると伸び悩んだ。
業種別S&P500種株価指数では、「公益」「エネルギー」など四業種が上昇。「素材」「消費循環」「情報技術」など六業種が下げた。ダウ平均構成銘柄では、ゼネラル・モーターズ(GM)やメルクなど14銘柄が上昇。アルコアやデュポンなど16銘柄が下げた。GMは雇用関連の交渉進展に関する思惑が買いを誘ったとの見方があった。
個別では、「ジャガー」など二ブランドの売却検討が伝わったフォード・モーターが2%弱上昇。アナリストが投資判断を引き上げたジョンソン・エンド・ジョンソンが小高い。ダウ・ジョーンズ(DJ)の共同買収を検討していたと伝わったゼネラル・エレクトリック(GE)は小幅高、マイクロソフトは小幅安。好業績観測が伝わったリーマン・ブラザーズが2%上昇した。
アップルはコンテンツ配信サービス「iチューンズ」向け映画を確保する交渉をしていると伝わり買いが先行したが、同日の開発者会議を経て利益確定売りが優勢になり3%超下げた。朝方発表した業績見通しが市場予想を下回ったヌーコアが6%近く下落。金利上昇が嫌気され、DRホートンなど住宅建設株が軟調になっている。
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