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中国にステルス技術提供で米技術者に有罪評決

 【ロサンゼルス宮城武文】米ハワイ州ホノルル連邦地裁の陪審は9日、中国にステルス機の技術を提供したなどの罪でインド系米国人技術者に有罪評決を下した。
 ノシル・ゴワディア被告(67)は旧防衛大手ノースロップ社(現ノースロップ・グラマン社)で米ステルス爆撃機B2のエンジン開発にかかわってたが、退社後、ハワイでビジネスコンサルタントを営んでいた。2003年から05年にかけて中国を訪れ、赤外線レーダーに捕捉されにくい巡航ミサイル開発に協力、報酬として11万ドルを受け取ったとされている。

 量刑は11月の予定だが、ゴワディア被告の弁護士は中国に提供した技術はすでに公にされているものだとして米国の極秘技術を売り渡したという容疑を否定。同被告は控訴する方針だ。

 ソレンソン米司法次官は「この評決は明確なメッセージだ」と述べ、中国の米軍事技術を狙ったスパイ活動に対する取り締まりの意図を強調している。3月には中国人技術者ドンファン・チャン被告がスパイの罪で15年の刑期が言い渡され、08年にはチ・マク被告に24年の刑が言い渡されている。

2010/8/10 18:54
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