ハンガリーの格付け、引き下げられる可能性＝オルバン首相

[アジアさん]

　［ブダペスト　２８日　ロイター］　ハンガリーのオルバン首相は２８日、ハンガリーの格付けが引き下げられる可能性があると述べた。　 　オルバン首相率いるハンガリーの中道右派政権は、国際通貨基金（ＩＭＦ）による総額２５０億ドルの支援に関する協議を打ち切り、２０１１年と２０１２年の支援を更新しない方針を示唆した。これを受け、格付け会社のムーディーズとスタンダード・アンド・プアーズ（Ｓ＆Ｐ）は、同国の格付けを引き下げる可能性を示している。 　 　オルバン首相は実業界との会合で「ハンガリーの財政状況は安定しており、予見が可能だ。これは構造改革を継続し、経済を再び成長させるにあたり希望をもらたす」と述べた。 　ただ「ＩＭＦとの協議中断、さらにこれに起因する格下げの可能性にも目を向けなければならない」とし、「格下げられる可能性がある」と予想した。ただ格下げがあったとしても「特に波乱は起きない」と述べた。 　 　その上で「こうしたことは明らかに快いことではないが、引き起こされるのは一次的な（市場の）混乱だけだ。これが収束した後は、ハンガリーフォリント相場、およびハンガリーの国債発行と流通は、国の運営が正常な状態にあるとみなすことができる水準に戻る」と述べ、政府の現在の政策を推し進めることは「理に叶っている」との考えを示した。 　 　※