2010年上期の国内株式市場への新規公開(IPO)は前年同期比3社増の12件にとどまったそうです。
国内景気は回復傾向が続いているが、厳格な会計監査制度の導入や割高な上場コストがネックになっているようです。
IPOの内訳は東証1部が2社、東証2部が2社、マザーズが3社、ジャスダックが5社だそうです。
国内のIPOは2006年の188社をピークに年々減り続け、2009年は19件と9分の1に縮小し、今年は景気回復を背景に上積みが期待されたが、このペースが続けば2009年実績を超える程度にとどまるようです。
新規公開を阻む要素といわれるのが、厳格な会計監査が求められる「内部統制報告制度」(日本版SOX法)と、国際会計基準の導入で、いずれも対応のための手間や経費が重く「上場までに年間約1億円かかる」といわれ、ベンチャー企業にとって大きな負担となっているようです。
たしかにベンチャー企業で1億円かかって、しかも手間がかかるとなると気が引けてしまうかもしれませんね。