ちょっと前に記事で紹介したNHK教育テレビの番組「ハーバード白熱教室」が、YOMIURI ONLINEでニュースになってました。http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/tv/tnews/20100518-OYT8T00694.htmNHK教育「ハーバード白熱教室」「正義とは何か」反響呼ぶ 日曜午後6時マイケル・サンデル教授 NHK教育の「ハーバード白熱教室」(日曜午後6時)が意外な人気を呼んでいる。「正義とは何か」を論じる米ハーバード大の講義を番組化した堅い内容にもかかわらず、視聴者からの要望で、急きょ再放送が決まったほか、インターネットの有料番組配信サービス「NHKオンデマンド」でも人気番組の上位にランクされた。(川辺隆司) 番組の主役はハーバード大のマイケル・サンデル教授(政治哲学)。彼の講義には毎回1000人以上の学生が出席しており、1636年に創立された同大の歴史上、最大の履修学生数を誇るという。あまりの人気ぶりに、大学側は非公開の原則を覆し、初めてメディアに講義を公開した。 元々は米国のボストン公共放送局が制作し、昨年、全米ネットで放送した。放送権を買い取ったNHKが邦訳をつけ、今年4月から全12回での放送を始めた。 大学の劇場でもある大教室には、1000人以上の学生が詰めかける 講義の特徴は、サンデル教授が提示する究極の選択とも言える事例研究だ。第1回(4月4日)では、難破した船乗りが救助を待つ間、最も衰弱した1人を残りの3人が殺し、その肉を食べて飢えをしのいだという実話を挙げ、「道徳的に許されるか」との問いを投げかける。 学生からは「どんな場合でも殺人は殺人」「食人は許されない」という否定論だけでなく、「3人が生き延びるためには必要だった」「被害者の同意があれば許される」といった異論も噴出。サンデル教授は、学生たちの意見を踏まえた上で、「最大多数の最大幸福を求める行為が望ましい」と主張した18~19世紀の政治哲学者、ジェレミー・ベンサムの功利主義は、常に正しいとは限らないことを示唆していく。 学生から意見を引き出す教授の問いかけはユーモアに富み、大教室はしばしば笑いの渦に包まれる。その上で、「『同意』がもたらす道徳的な働きは何か」などと議論を深めていく。 第1回の放送は、NHKオンデマンドの「見逃し番組サービス」で、視聴数が2093件に上り、教育テレビの番組としては過去最高の5位にランクイン。講義の内容を詳しく紹介するブログ記事もインターネット上に相次いで登場している。 視聴者からは「今まで抱いていた哲学の概念を全く変えてしまった」(40代主婦)、「講義の進め方がスリリングで、知的興奮をかきたてられた」(60代男性)などの反響が寄せられた。再放送を希望する声も相次ぎ、第2回(4月11日)放送後、深夜帯での再放送も始まった。 番組を手掛ける寺園慎一プロデューサーは「日本人にとっても刺激的な議論が展開されていると思ったが、確信はなかった。視聴者の反応が想像以上によくて驚いている」と話す。今後は、番組のテキスト化やDVD化も検討していくという。2chでも好評のようです。http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/nhk/1270976867/http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1274165624/