<株価は割安と判断>
業績が急回復していることに加え、10/12期のTIW予想PER13.3倍などから、現状の株価水準は割安と判断する。
<今1Qで期初の上期計画をほぼ達成>
10/12期1Q(1-3月)の営業利益は17億円(前年同期比3.8倍)。期初会社計画の2Q累計(1-6月)営業利益に対する達成率は94.2%となった。主力の高炭素フェロマンガン価格が強含みで推移したことが主因。TIWでは10/12期の営業利益を100億円(前期比12.9倍)とする予想を継続する。主力の合金鉄価格の前提は従来と同じ1,432ユーロ/トン。
<会社計画を上方修正するも依然保守的>
合金鉄市況が堅調に推移し業績が大幅に上振れしたため、同社は今通期の営業利益計画を従来の36億円(前期比4.6倍)から59億円(同7.6倍)に上方修正した。これを上期と下期に分けてみると、上期の営業利益は従来18億円から今回41億円と23億円上方修正したものの、下期の営業利益は従来の18億円のまま据え置いた。下期に鉱石価格が上昇するため、上下で営業減益になると会社側は想定している。しかし、これは保守的と思われる。鉱石価格が上昇したとしても輸送期間と在庫などの関係から、収益に影響するのに半年近くもかかることがその理由。(溝上 泰吏)
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