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心理的に 休めない連休 ?

NHK新潟放送局2010年3月19日 22時15分更新

裁判員裁判4日目

裁判員が参加する県内で初めての裁判は新潟地方裁判所で4日目の審理が行われ、裁判員が覚せい剤の密輸事件の被告に相次いで質問しました。

裁判員が審理しているのは、ロシア人の船員、ロマノフ・オレグ被告(42)が2人のロシア人と共謀して、去年7月、覚せい剤4点7キロ、末端の密売価格でおよそ4億円分をロシアから聖籠町に到着した貨物船で営利目的で密輸したとして、覚せい剤取締法違反などの罪に問われている事件です。

ロマノフ被告は「運ぶよう頼まれた荷物は医薬品だと言われたので、中身が覚せい剤とは知らなかった」と無罪を主張しています。

きょうも6人の裁判員が裁判官とともに審理に臨み、相次いで被告に質問しました。

これまでの審理で、ロマノフ被告は逮捕される1週間前の夜遅くに、ロシアのウラジオストクで共犯として逮捕された男と会っていたことを証言しています。

これについて男性の裁判員が会った理由を尋ねたところ、被告は「ウラジオストクは大きな街でよく知らないので、乗船手続きに間に合わせるためにどこのホテルに泊まったらいいのか、知りたかった」と答えました。

また、被告はウラジオストクで共犯とされる男から荷物を預かった際、「乗船するときは急いでいたので、何の薬なのかは聞かずに預かった」と証言していたため、別の男性の裁判員が船が出港する直前に乗船した理由について尋ねました。

これに対し、被告は「税関の書類などの乗船手続きを急がなければならなかったからだ」と答えていました。

法廷での審理は連休が明けた23日に、検察官がどのくらいの刑にするか求刑し、弁護士が刑の重さについて意見を言って終わります。

その後、裁判員と裁判官が判決について話し合う「評議」を経て、今月25日に判決が言い渡されます。
 
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