09年４～12月期、経常益11％増 医療サービス寄与

[麦にゃんさん]

セコムが８日発表した2009年４～12月期連結決算は、経常利益が前年同期比11％増の720億円だった。主力の警備事業は法人向け需要が伸び悩んだが、訪問看護など医療サービスの収益と子会社のコスト削減で吸収した。前年同期に販売用不動産の評価損98億円を計上した反動もある。
　売上高は３％減の4715億円。防犯用センサーを設置し緊急時に警備員が駆けつける機械警備は大型ビルやマンションで新規受注が低迷。機器を取り付ける工事の減少につながった。警備を請け負う英国などの海外子会社も、円高で売り上げが目減りした。前期に195億円を計上した有価証券評価損が減少したため、純利益は3.4倍の399億円となった。
　10年３月期通期業績については従来予想を据え置いた。