TIW藤根 靖晃さんのブログ
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【日立工機】3Qは北米や日本が弱含み。通期達成のハードルも…
3Qは北米や日本が弱含み。通期達成のハードルも高まる
<3Qは北米/日本が弱含み。通期達成のハードル高まる>
10/3期3Q(10-12月)は、売上283億円(前年同期比5%減)、営業利益9.3億円(同12%減)となり、北米と日本が弱く、会社計画を下回った模様。通期計画は据え置かれたが、4Q(1-3月)で売上423億円(同51%増)、営業利益33億円(同12倍)が必要となり、達成のハードルは更に高まった。現在の株価は来期TIW予想PER20倍台で特段の割安感は見られない。同業のマキタ(6586)と比べた回復力の鈍さから短期的には売られる可能性もあるが、業績の底打ち感や配当利回りなど考えれば大幅な下落リスクは少ないだろう。
<4Qは新製品投入で巻き返しを図る>
3Qの現地通貨ベース売上は、欧州が2Q(7-9月)比7%増の一方、米国は同27%減と低迷した。東欧やフランスのホームセンターへの参入効果があったが、米国は他社以上に苦戦が目立つ。3Qでの在庫圧縮は2〜3億円に留まっており、下期40億円削減する計画に対し遅れている。同社は4Qにエンジン工具等の新製品投入で巻き返しを図る考えだが、市場が緩やかな回復基調にあるとはいえ、通期計画達成は困難な様子。来期はマキタ同様、3期ぶり増収増益に転じるとみるが、営業利益率は6%台と依然低水準をTIWでは予想。
リスク要因は販売地域における景気後退・住宅着工需要の低迷、為替、競争激化、及び原材料価格の高騰など。 (服部 隆生)
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