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12/30 大納会2009


【取引銘柄】
・武田薬品工業 250株 3,910→3,880円 -13,000円
  
【ポートフォリオ】
なし
 
(含み益+0円 実現益+16,000円)
 
さて、今年も終わります。
2008年は、夏の衆院選での政権交代、1ドル85円割れなど、大きな転換期でした。
相場としては、2007年10月のリーマンショック、バブル崩壊、日経平均8000円割れという悲惨な状況からの傷を徐々に癒し、最終的には年初来高値更新という、“終わりよければ全てよし”というような一年になりました。
 
私の方は、昨年のバブル崩壊から約1年ぶりの9月に相場に復帰し、9月の中間配当権利取りを決断した直後、1ドル85円割れの超円高の直撃を受けて、一時はマイナス10%(-100,000円)でロスカットの危機に陥りましたが、何とか同値水準で処理することができました。配当金を考えれば収支はプラスです。
 
やはり、『配当権利取りは、その後の下落のリスクが高い』ということで、来年は、配当目当てで3月・9月に買うのはやめることにします。
ただし、もちろん、高配当であることが株価の底を支えているのは明らかですし、長期的に見れば配当の方が定期預金などよりもずっと高金利であることは事実ですけどね。
 
・来年の展望
来年は、1ドル85円割れの超円高に陥ったり、イラン戦争が勃発したりしない限りは、昨年のバブル崩壊の傷を癒す相場が続くような気がします。
予想レンジとしては、日経平均8,000円~12,000円のボックス相場、というイメージですね。
正直に言って、本邦のことで残念ですが、今の日本の将来に期待が持てるとは思えませんね。
少子高齢化には歯止めがかからず、破綻必至の年金制度と国家予算の再設計も一向に先が見えない、産業界は必死に頑張っていますが、中国の台頭により危機的な状況で、内需拡大といくら叫ばれても一向に国内消費は伸びず、デフレばかりが進行している。
唯一、米国の消費回復による円安・輸出増加だけが頼みで、ここ10年来の外需依存からは一向に抜け出せない。
もちろん、日本は小さな島国ですから、外国との貿易で成長していく他はないわけで、その意味では外需依存は当然であるともいえますが、それにしても、少子高齢化とデフレを何とかしないことには、長期的な不況から抜け出すことができないでしょう。
この悲惨な状況だからこそ、国民が夏の衆院選で政権交代させたのでしょうし、ここは新政権に頑張ってもらわないことにはいけませんね。
 
・来年の医薬品業界
ついに、2010年問題が始まりました。
今年11月の2Q決算で、アステラスが営業利益を下方修正しました。その理由は、米国におけるプログラフのジェネリックが発売され、急激にシェアを奪われたことで、プログラフの売上が160億円(約20%)も下方修正されたことが原因です。これは当初の予想を大きく下回る数字です。すでにジェネリックのシェアは10%を越え、30%を目指す勢いということですから、とんでもない事態であるということがよく分かります。
これと同じことが、武田薬品、第一三共、エーザイにも起こるということです。
率直に言って、製薬大手は経営危機に陥ることが明白のような気がしますね。
もちろん、だからこそ、数年前から、製薬大手は多くの新薬を開発・申請、また、数千億円規模の大型買収を繰り返してきたわけですが、残念ながら、それらでは経営危機を挽回できるほどの劇的な効果は望めない気がします。
もちろん、それらの大型買収の効果は、中期的に見れば、徐々に業績を押し上げていくことになるでしょうが、『特許切れ直後の1年間で1千億円の売り上げ減』などというとんでもない事態になれば、短期的には業績悪化は不可避でしょう。
 
以上より、来年の医薬品業界は、『主力製品の特許切れによる短期的に不可避な経営危機に対し、これまでに打ってきた大型買収などの対策により、中期的な改善を期待する向きとの間で、どちらの方をより重要視するかの綱引きをする』というような展開になる気がします。
つまり、『短期的には下落するだろうが、中期的に見れば、下げ過ぎれば買い』というスタンスですね。
なぜなら、私は武田薬品やアステラス、第一三共が、このまま沈没するとは思っていませんし、必ず中期的には画期的な新薬を創出し、再浮上することを信じていますし、日本全体についてもそうですが、少子高齢化とデフレに対しても、必ずいつかは解決策が見つかることを信じていますし、日本の回復を信じています。
やはり、何と言っても、日本で生きているわけですから(笑)
 
このブログを閲覧されている皆様に、福がありますように。
良いお年を。
 
◇製薬各社の2010年問題
 
○アステラス製薬
・プログラフ:2008年4月、米国特許切れ。2009年、欧州特許切れ。2010年、日本特許切れ。
・ハルナール:2009年10月、米国特許切れ。2010年3月、日本特許切れ。
○武田薬品工業
・タケプロン:2009年11月、米国特許切れ。
・アクトス:2011年1月、米国特許切れ。→アクトス合剤が09年5月に承認
○第一三共
・クラビット:2010年12月、米国特許切れ。
○エーザイ
・アリセプト:2010年11月、米国特許切れ。
・パリエット:2013年5月、米国特許切れ。
○ファイザー
・リピトール:2011年11月、米国特許切れ。
 
(参考)日本証券新聞の記事『製薬業界の2010年問題』
 
◇製薬大手による大型買収
 
武田薬品:08年2月、アムジェン日本法人(約900億円)・癌などの抗体医薬
         同4月、ミレニアムファーマ(約8,800億円)・癌などの標的薬
エーザイ:07年12月、MGIファーマ(約3,900億円)・癌領域
アステラス:07年11月、アジェンシス(約390億円)・癌などの抗体医薬
第一三共:08年6月、ランバクシー(約4,950億円)・ジェネリック事業
 
 
「来年はあがるといいね~」




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