SPE(エスピーイー)さんのブログ
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はるるっぴさんの日記を読んで思ったこと
はるるっぴさんの日記を読んで、長いコメントをつらつらと書いてしまいました。
せっかくですので、ここで同じ内容を投稿します。
長い文章ですが、最後まで読んで頂いた方のコメント大歓迎です。
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こんにちわ。初めてメール致します。
はるるっぴさんの日記は、長期的な方向を考える際、忘れがちな大きな問題に視点が行くことで、大変助かっています。
文章の量も多過ぎず、ファンも多いですね。(私はその時に考えていることをざざっと書いてしまうので、長過ぎる文章になってしまいます。)
さて、米国の商業用不動産も下がってきていますが、サブプライムローンは論外なリスクの高いローンでしたが、今年の夏頃からは個人のプライムローンなど、元々は健全とされていたローンの延滞率が急上昇しているのが、非常に懸念されます。
米国の銀行、特に地方や中小の銀行は個人の住宅ローンやクレジットでの金利収入が最大かつ安定した収益基盤ですが、住宅ローンは新規申請が低位化したままの状態の中で、既存ローンの延滞率が上昇し、収益が大幅に悪化しているため、米国の銀行は相当数が倒産していっています。
その倒産した銀行が持っている担保物件については、住宅についてはオバマ政権の政策で、直ぐに差し押さえや競売にかけられないように緩和措置が取られていますが、商業用不動産は市場原理に基づいた取引は規制されていないので、商業用不動産は大きく下がってきています。
安値でも現金に換えたい売り手がいて、買い手との話がまとまれば、商業用不動産の取引は実態経済に合う形で実現していくため、商業用不動産の値下がりが一番早く米国経済の実態を映す鏡でしょうか?
はるるっぴさんのご指摘の通り、米国の資産はスパイラル的な下落の淵にあると思います、と言うか、既に米国内部では始まっていますね。
税収の減少に加え、財政がさらに悪化するような「雇用・景気」対策が必要な中、アフガン増派の実施で財政がさらに痛むため、米国経済への信頼性に疑問が付いてきているのも事実。(アフガン増派は黒人貧困層への雇用対策の一部でもあるかも知れませんが)
中国の経常黒字による米国債運用と石油で儲かっている中東諸国のドル需要があるため、ドル暴落にはなっていませんが、米国では財政赤字を支える個人資産が不十分なため、中東諸国のドル需要がなくなったら大暴落です。
既に、米国のお金持ちさんや多くのファンドは、ドルから安全資産の金購入に資金を相当移してきているようで、金だけは高値更新中です。
一方で、日本の財政赤字比率(対GDP)は米国以上で、今年や来年は1年分の収入で、国債の1年分の利子を払いきれない困った財政が大赤字の国です。
普通の会社だったら誰も資金を貸してくれないので倒産ですね。
会社の昼食の話題で、日本郵政の話から国債の話となり、大き過ぎる発行残高を聞いた女子社員から、「日本の財政がそんなにお先真っ暗なのに、どうして円安にならないの?」と素朴な疑問をぶつけられました。
日本は将来的には高齢者が一層増加して、個人資産が食い潰されていくので、新産業政策による経済成長が無い限り、本来は円安の方向になるのだと私は思っています。
ただ、現時点では個人の金融資産が1400兆円と相当積み上がっていて、しかも日本の場合は殆どが株式などではなく、現金や国債投資という健全な資産状態のため、日本の財政赤字を国内で埋める事ができています。
従い、日本の国が財政赤字と言っても海外に円が出て行く必要がないため、当面は円安にはなり難い状態ですね。
因みに、米国の金融資産はかなりの額ですが、株式などの不安定な資産比率が高いため、歴代の米政府は海外からの資金調達だけでなく、国内事情からも、株式市場や金利調整などの動向には相当の神経を使っています。それだけFRBの役割も大きいことになりますね。
それに、日本の場合は、金融資産全体としては国内で埋め合わせることが出来ているため、いざとなったら、消費税を上げて税収を増やし、段階的に赤字国債を減らせる体力があります。
現在の低い消費税のままで、高齢化社会を乗り切れないのは国民はちゃんと理解しているのに、政治的に実施をためらっているだけです。
利子が雪だるま式に膨らむのを待つよりも、きちんと消費税を含む収入見込みと、それをどう配分するか、というトータルでの国の収益ビジョンを示して、民主党には建設的な議論をして欲しいものです。
来年の参議院選挙が終了して、民主党が安定単独過半数を確保するまでは、本格的な動きにはならないのでしょうね。
話を元に戻します。
米国のドル暴落の可能性は大きくはないとしても、本格的なドル高になることが困難とすれば、資金はどこに向かうのか?、が重要です。
成長率の高い新興国や資源国に向かって流れる動きも既に出ていますが、新興国や資源市場だけでは市場が非常に小さいのと政治的なリスクもあるため、安全資産として観ると、日本の株式も有望だと思っています。
日本株は、各種指標では相当な割安圏にきているものがあり、先進国だけでなく、新興国で収益を上げられる会社の株は、これからは日柄調整することはあっても、深く調整することはなさそうで、ここ数年での最後の買い場に差し掛かっているのではないか、と感じています。
今週は想定以上に株価の戻りが早過ぎて、(安い価格での指値買いでは)殆ど購入できませんでした。
来週は一服してくる状況だと思っているので、現在は先進国の政策需要を期待して保有している(片寄っている)ポートフォリオを見直す予定です。
はるるっぴさんのグローバルな視点も忘れないようにしたいです。
長々となりました。
また、日記を読みに伺います。(SPE)
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はるるっぴさんの日記を読んでこのコメント。すごい。
私もはるるっぴさんの日記はかかさず読ませてもらってます。
内容もおもしろいし。
私は株の長期的な見方や考え方がほぼわかっていません。
みんかぶにきてはるるっぴさんの日記を読んで
チャートばっかり見ててはだめなんだと
思ったしだいです。。はずかしながら本当のことです。
なのでむずかしい議論はできません。。ほんとはずかしい。。
(子育て、教育論ならたぶん負けません!ウソ・・・)
今やっと重い腰を上げ勉強し始めたところです。
SPEさんも内容の濃い日記を続けてくださいね。
楽しみにしてます。
では、私も、また日記を読みに伺います。(sari)
はるるっぴさんって、主張にぶれが無く、株価が上がってる時も下がってるときも変わりませんよね。
普段証券会社の人としゃべる機会なんか私にはないので、
書かれるエピソードが面白いですね。
はるるっぴさんが、「今こそ買いです」とおっしゃって、
買われる時は、CDOやら商業用不動産やら欧州やらの懸念がすべて、片付いたときなのでしょうね。
そうなったら、ようやく我々も安心できるというものです。
いままで、そういった懸念を持ちながら、ひやひやしながら、買ってましたから。
早く安心したいものです。
コメントを読んでいただき有難うございました。
長過ぎると誰も読んでくれないのか、コメントし難いのか、どちらかだけでも分ると有り難いです。
株式は長期的な見方があっても、収益面で必ずしも成功する訳ではないと思います。ただ、10年以上の単位程度で考えて、長く保有したいと思うような株については、長期的な社会のニーズや技術について理解しておきたいと思っています。
残念ながら、資金面の制約もあり、そんなに長期で投資している株式は現在のところは有りません。
今週も金曜日を除いて、出張で動く予定となっているため、あまり書き込む時間はありませんが、フレンズの方の日記などには立ち寄っています。
書き込みしだすと長くなりがちなので、たまにしかカキコしないようにしています。
円安になったせいか、東京電力などのchartは買いゾーンになってきましたね。電力株は面白くないので、あまり売買しないのですが、円安が続くことは無いので、50円下値で買いを入れてみました。
同時に現在上昇中の株式の売り場も探しています。明日までは出遅れ銘柄が上昇するので、日経平均は午前中はこじっかりだとは思いますが、後場あたりから不安定な日柄調整に入ってもおかしくないと見ています。
では、明日も良い一日でありますように!