10/3期営業利益見通しを下方修正したが、2Qから回復基調
<10/3期の営業利益は同社計画を上回ると予想>
10/3期2Q累計(4-9月)決算発表時に10/3期の営業利益見通しを70億円減額(期初110億円→40億円)し、株価も年初来の安値近辺で低迷しているが、反発のタイミングを探る局面にあると考える。1Q(4-6月)の営業赤字74億円が想定以上に大きかったが、低コスト体質の転換を目指した収益改善対策の追加もあり、2Q(7-9月)は13億円の営業黒字に転換、下期は100億円の営業黒字を確保すると同社は予想している。しかも、銅価格は前提を大幅に上回っており、遅れが目立っていた加工事業も足元回復に転じているため、同社計画を上回る可能性が大きい。
<10/3期の経常赤字転落はSUMCOの影響大>
10/3期の営業利益が黒字を確保する見通しに対して、経常利益は大幅な赤字予想となっているが、SUMCO(3436)の業績悪化による持分法損失の拡大が要因。SUMCOの10/1期の1,000億円の当期損失予想を前提に、持分比率(27.8%)に応じた損失を織り込んでいる。一方、出資している海外鉱山からの受取配当金は、ポンド当たり200セントを上回った場合、銅価格の上昇に応じて増加(10セント上昇で年間約4億円)する契約。11/3期は、SUMCOの業績回復や受取配当金増(配当性向の上昇も予想)等により、経常利益は一転して大幅な黒字に転換すると予想する。(佐藤 謙三)
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