ユーロ円上昇を阻む分厚い壁

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ユーロ円上昇を阻む分厚い壁


珍しく一目均衡表をみてみます。ユーロ円の週足です。薄紫の分厚い雲が、横ばいレンジ相場のユーロ円を最終的叩き落す格好となって、ついには雲の外へ追いやってしまいました。以上です。一目均衡表は、どうにでも解釈できるズルいツールなので、深入りしてもあまり意味を成しません。解釈・講釈は無限に存在します。占いの域に到達したテクニカル分析だと(私は)思っています。さて、そんな一目均衡表はおいといて、週足ボリンジャーバンドを見てみます。ドル円は前回安値を越えて下落し、一瞬、底なしになったような印象のチャートですが、ユーロ円の週足は赴きが異なります。ドル円と歩をあわせて動いているため、似たようなチャートになっているように勘違いしてしまいそうですが、こちらはまだ、下落トレンドの入り口に立っているに過ぎません。130円近いところまでの介入は、ありがたい存在です。ぜひとも実施していただいて、そこで売りを仕掛けたいですね。細かく砕いた資金を、このあたりで散りばめつつ投資していけたら、大きな下落相場を味わえる可能性が残されているチャートです。介入によって無理やりユーロ高のトレンドに持っていけるほど、EUの経済状況は整っておらず、また、ECBも黙っていないでしょう。対ドルでのユーロ高が背景に立ちはだかっていますので、それの解決に動くと同時に、対円でのトレンドにも変化が現れてくるものと思われます。しかしながらそれは、下落を加速させる方向に動くのではないかと見ています。ここからの大きなトレンドを作り上げるのは、ECBなのかもしれません。ファンダメンタルの予測は立てにくいので、テクニカルに戻りますと、現時点を一言で表すと、先ほどの、「下落トレンドの入り口に立とうとしている」との表現が、もっともしっくりきます。もう2~3週間見てからの確信となるのかもしれませんが、この入り口に立っている間に、どう建て玉を持てるか、ピラミッディングの大事な部分となります。
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