【ジャフコ】中長期的には明るい兆しも一部みられるが、株価に…

[TIW藤根 靖晃さん]

中長期的には明るい兆しも一部みられるが、株価にはまだ割高感がある

＜PBR1倍が株価の目処との見方を継続する＞
IPO市場では初値が公募価格を下回ることが少なくなってきたとはいえ、IPO社数は非常に少なく、EXITの環境は依然、極めて厳しい。一方、投資損失引当金の引当率が高く、B/Sの信頼性が高いため、株価はPBR1倍が目処になるとの見方に変わりはない。10/3期末のTIW予想PBRは1.35倍。株価にはまだ下落リスクがあると考える。

＜2Q累計決算は1Qから赤字がやや拡大＞
10/3期2Q累計（4-9月）の経常利益は▲16.6億円（前年同期比35.7億円減）と1Q（4-6月）の▲3.6億円から赤字幅が拡大した。IPO社数がわずか3社にとどまり、キャピタルゲインが▲5.9億円となり、投資損失引当金繰入も高水準となったことが響いた。

＜投資環境は好転＞
2Q（7-9月）の投資実行は極めて低調だった1Qに比べ進展。高止まりしていた投資市場のバリュエーションは年明け頃から競合緩和により劇的に低下しているとしており、将来に向け明るい兆しがみられる。ただし、株価に織り込むには尚早だろう。

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