9/27 技術革新に180兆円は高いか安いか

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9/27 技術革新に180兆円は高いか安いか

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【取引銘柄】
なし (武田薬品工業 250株 配当金+20,000円)
  
【ポートフォリオ】
・武田薬品工業 250株 3,910→3,790円 -32,000円
 
(含み益-32,000円 実現益+29,000円)
 
配当取りの結果は「負け」でしたね。
2万円の配当をもらうために、含み損が3万円になってしまっては仕方がありません。
さりとて、配当が株式投資の命綱であることは疑う余地はないですが。
 
さて、国連サミットで鳩山首相が「2020年までに温室効果ガスを25%削減する」と表明したことが報道を賑わせていますね。
久しぶりに日本の首相が存在感を示したことは素直に面白いと感じました。
ただし、例によって問題は山積しています。
 
◇温室効果ガス25%削減を実現するために必要な状況
・太陽光発電を現状の55倍に
・エコカーを新車の9割と保有車の4割に
・住宅のすべてを断熱住宅に
・高効率給湯器を現状の63倍の4400万台に
・20年までに要する投資額は官民合計で180兆円を上回る
・20年時点の実質国内総生産は3.2%低下し失業率は1.3%上がる
 
「銀座なみきFP事務所」の記事より
http://www.ginzafp.co.jp/info/090915.html

 
意外と不可能な数字ではないな?と感じたのは私だけでしょうか。
携帯電話などは93年から03年までの10年間で3%から94%まで爆発的に普及しました。自動車のETC搭載率は01年から09年の8年間で0から3割程度まで増えました。
失業率が上がるのは勘弁して欲しいですが、総額180兆円の費用がかかるというのを言い換えれば、「総額180兆円の新たな需要・設備投資が生まれる」ということではないでしょうか。
端的に言えば、「技術革新が加速され、環境技術に関連する企業は大儲けできる」ということです。
たとえば、近年のアメリカにおいてバイオエタノールの推進によりトウモロコシ農家が大儲けしたという事例があります。
この「技術革新にかかる180兆円」を高いと見るか安いと見るかでしょう。
もっとも、私は車を所有していないので他人事だという面もあるかもしれませんけどね。
 
どちらにせよ、日本の現状は未曾有の危機に瀕しています。
その最たるものが少子高齢化の進行です。
厚生労働省の試算では、今後、2005年の合計特殊出生率1.26のままで推移した場合、2055年には人口が現在より30%減少することが予想されています。
また、2005年の高齢化率20.2%が、2055年には実に40.5%!にまで急上昇することが予想されています。「日本人の2.5人に1人は65歳以上」というとんでもない状況が現実になりつつあります。
◇日本の人口予想
2005年 1億2,777万人→ 2055年 8,993万人
「厚生労働省」より
http://www.sia.go.jp/infom/text/shakaihosyou03_6.pdf

 
さらに進んで、「なぜ子供を生まないのか」「なぜ晩婚化が進んでいるのか」と問えば、その答えは明白です。
「お金がないから」「将来設計ができないから」です。
お金がないから結婚できない、無論、子供を養うことなど不可能。
こども未来財団の調査では、1人の子供を育てて大学まで行かせるには約2,400万円かかるという試算があります。
「平成15年度 国民生活白書」における意識調査(20歳以上35歳未満を対象)では、「予定している子供の数が理想よりも少ないのはなぜか」という質問に対して、「子供を育てるのにお金がかかるから」という答えが60%で最多でした。
端的に言えば、「お金があるなら3人子供が欲しいが、お金がないから1人しか育てることができない」と考えている人が多数ということです。
これは至極まっとうな考え方でしょう。
“案ずるより産むが安し”どころか、“案ずるほど産むが難し”といった所です。
「平成15年度 国民生活白書」
http://www5.cao.go.jp/seikatsu/whitepaper/h15/honbun/index.html

 
もっとも、少子化の問題は社会の近代化における女性の社会進出とも密接に結びついていますし、アメリカなどでは移民を年間100万人も受け入れることで人口増加を達成していますので(日本の年間出生数は110万人程度で、これに匹敵する)、
「お金」の問題のみを原因とすることはできませんが、少なくとも現代においては、「お金」が最大の原因であることは疑う余地がないように私は思います。
 
まぁ例によって話が大きく逸れてしまいましたが、
このような未曾有の状況に対応するためには、社会全体の制度を抜本的に見直す必要があると思いますし、その意味では、「10年間で温室効果ガスを25%削減する」などという大風呂敷を広げることも、あながちスローガンとしては悪くないのでは、と考えています。
 
 
「10年後には癌が克服されてるのかな~」




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