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遅ればせながら第14回名古屋株式投資勉強会レポ
今回のセミナーの講師は、以前豊証券ディーリングルーム見学会にご一緒させていただいたFALさん。
株のセミナーというのは(とくに初心者からお金をふんだくるのに限って)、チャートの読み方とか小手先のトレードのテクニックを追求した、いわゆる「いかに儲けるか」をテーマにしたものがほとんどですが、今回のセミナーはそんな投資家の射幸心を煽るだけの内容からは程遠いものでした。
一言いえば、感情に流されない、常に冷静に肩の力を抜く投資術。
「脱力投資」というテーマで、ふだん疎かになりがちな投資の基本、目的、目標について深いお話をされてました。
現在はFALさんは兼業ですが、かって専業をやられていただけあって、実際の資金管理や専業と兼業の投資におけるメンタル面の違いについてまで、自らのリアルな体験をふまえた心理の変化を赤裸々に語られてました。
「投資は勝った結果よりも負けた結果で決まる」
これなど数々の修羅場を経験してきた辣腕トレーダーならではの重いコメントです。
他にも、全力ぶっこみをした時と、分散投資したとき、どちらがパフォーマンスがいいかという検証をわかりやすく解説されてました。
分散投資したときのほうが生き残る確率は高いのですが、多くの個人投資家はぶっこみで勝つ方が収益が良いと思い込んでしまうんですよね。
(もちろん、ぶっこみで大きく勝つ投資家もいますが)
「金はある程度まで、人を面白そうなところまでつれていってくれる。しかし、金があってもあなたのことを愛している人が増えたりはしないし、より健康になれたりもしない」
専業から兼業へお戻りになられたFALさんのセミナーを訊きながら、バフェットの↑の言葉が脳裏に蘇りました。
専業であるボクがいうのも矛盾してますが、株や為替などを本業にするのはまさしくご法度、修羅の道なんです。
本業があってこそ余裕を持って投資できますしね。
FALさんの提唱する「脱力投資術」こそが、魑魅魍魎がひしめく投資の世界で長く生き延びていく秘訣ではないかと思ってます。
株で大儲けしながら、「相場を絶対にやるな。やったら絶縁。」と家訓を残した本間宗久をはじめ、空売りで一財産を築いたあげく、「自分の人生は失敗だった」とピストル自殺したジェシー・リバモアなど、いくらお金を稼いでいても人生において成功しているとはいえない投資家なんていくらでもいますからね。
誤解を恐れずにいえば、株式投資なんてパチンコや麻雀のように多少の損をしても楽しめればそれでOKなんですよね。
ボクのように専業になったとたん、地獄のようなプレッシャーに晒されることになり、へたをしたら人生そのものを棒に振りかねませんww
当日は若い女性の方も目立ち、株式投資が初めての方も多くいらっしゃってましたが、そんなビギナーの方にとっても、とてもわかりやすく有意義なセミナーだったのではないでしょうか。
残念だったのは、途中で時間が足りなくなって、より大切なポイントである後半が短縮されてしまったことですかね(笑。
2次会、3次会も終始アットホームな雰囲気で、大成功だったと思います。
yamaさん、FALさん、ありがとうございました。
参加された皆さん、お疲れ様でした。
文章見てるとなかなかよいセミナーだったみたいですね(*^^)v
まさに書いてあるとおりだと思いますよ!