【THK】 税負担軽減で10/3期純利益予想を上方修正…

[TIW藤根 靖晃さん]

税負担軽減で10/3期純利益予想を上方修正、受注低迷長期化に注意

＜期待先行だが、実績ＰＢＲ1倍台で妥当な水準＞
株価は高値圏で堅調な展開となっている。10/3期の赤字転落見通しを織り込み、景気底入れによる受注回復と業績改善を期待する動きと考えられる。受注低迷の長期化に注意が必要であり、期待が先行し過ぎの感は強い。ただし指標面で見れば10/3期1Ｑ（4〜6月）ベースの実績ＰＢＲが1倍台前半であり、ほぼ妥当な水準とも考えられる。

＜設備投資需要の冷え込み続く＞
10/3期1Ｑ業績は、直前四半期との比較でも減収減益だった。設備投資需要が引き続き冷え込んでいるためだ。ただし売上高、利益ともにほぼ計画水準の模様だ。

＜税負担軽減で通期純利益を上方修正＞
10/3期通期の会社計画のうち、税負担軽減で純利益を上方修正した。ただし受注の早期回復が見込めず、大幅減収、赤字転落が避けられないだろう。7月には一部の業種向けで受注がやや上向いた模様だが、現時点では底打ち確認とは判断できないだろう。世界的に設備過剰感は強く、受注が上向きトレンドとなるのは10年以降と予想される。

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