割安株投資の基本③決算書の罠☆

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2009/09/01 - 月とスッポンさんの株式ブログ。タイトル:「割安株投資の基本③決算書の罠☆」 本文:今回も本のまとめです☆ 「決算書の罠」 バランスシートの罠 ①売掛金増は不良債権の予兆 ・売上の伸びよりも売掛金の伸びが速い時、代金回収のリスクが高まっている。

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割安株投資の基本③決算書の罠☆

月とスッポンさん
月とスッポンさん
今回も本のまとめです☆
「決算書の罠」

バランスシートの罠

①売掛金増は不良債権の予兆
・売上の伸びよりも売掛金の伸びが速い時、代金回収のリスクが高まっている。

②買掛金増は金のなさ、買掛金減は信用不安をあらわす。
・売り上げの伸びよりも買い掛金の伸びが速い時、迅速な支払いができず、支払いを待ってもらっている可能性がある。
・買掛金の額が減っているのは、取引先からの信用を失いつつあり、現金での支払いを求められているケースも考えうる。

③在庫=売れ残り、評価減にも注意
・売り上げに比例して伸びている在庫は企業業績が順調な証拠。
・売上の伸びに比べて在庫の伸びが速い場合は売れ残りが発生しており社会からその会社の製品が必要とされていないことを示す。

④現預金の切れ目は縁(円)の切れ目、資金繰りに注意。
・現預金の減少=金づまり
・現預金の減少は取引先が現金での支払いを要求している、つまり危ないと思われていることを示す。
・必要な運転資金が現預金で確保できていない場合、資金管理のまずさ、経営管理能力の欠如を示す。
・必要な運転資金の額=売掛金+在庫-買掛金
・売上が伸びているのに現預金が伸びていない、売上の減少よりも現預金の落ち込みが速い時は必要な運転資金が不足する可能性がある。

⑤短期借入金は返済圧力、資金繰り悪化の要因にも。
・短期借入に見合う実質的な流動資産があれば、短期借入の返済は容易である。
・「流動比率」=流動資産 ÷ 流動負債
・短期借入金が多い会社は生殺与奪が銀行に握られている。

⑥業界固有の自己資本比率をしるために同業他社と比較
・効率性を追求すると自己資本比率が低いほうが効率的ともいえる。

損益計算書の罠

①売上の落ち込みは危機の第一歩、急激な伸びは粉飾を疑え
・売上はすべての源、粉飾決算の多くは売上のごまかしから始まる。
・売上かさ上げの手法・・・架空取引、売上を増やすためだけに赤字会社でも買収するM&Aなど。

②粗利(売上総利益)なくして利益なし
・粗利率の低下はダンピングの兆候
・原価の考え方で粗利は大きく変動する
・粗利が高いということはその製品やサービスの競争力が高いということ

③固定費の高い会社は損益分岐点が高く、逆境に弱い
・利息支払いが実質固定費用化することにも注意

④減価償却は非現金費目、決算操作にも要注意
・原価償却費は現金がでていくわけではないが、損益にマイナスに働く
・決算操作に用いられることもあり、少ない減価償却には注意が必要
・原価償却費は賃借対照表の固定資産の部にマイナス計上され、損益計算書の販管費の中に含まれ、固定費としての性格を持つ
⑤営業外でも継続的な損益の発生に注意

⑥特別損益が本当に一過性かどうか注意が必要
・減損処理、減損会計が特別損失となっている場合には一層の影響についての吟味が必要

「減損会計」・・・保有している資産の価値が大きく下がったとき、下がった分だけ賃借対照表上の価値をさげること

⑦CFに影響を与える税金

この続きは次回☆
5件のコメントがあります
1~5件 / 全5件
思惑さん
総資産>売上の関係は、絶対的なものです。

いわゆる総資本回転率が1倍以下となるものは、理由を調べなければなりません。

会社が債務超過でない決算書を作っていながら倒産する理由は、資産がその価値を持っていないからです。

年間売上以上の資産を必要とする会社はあまり多くありません。
もし、総資産以下の売上しかない場合は、本当に資産金額が回収できるのかを吟味する必要があります。
kobuntaさんこんばんわ☆

>頭ん中では、一旦理解は出来ても…。
実際の数字を見てると、何も湧いて来ないんだから、困ったもんです(ーー;)

あたしも同じく、、、一旦理解できても、実際決算書前にすると、なにが何やら、、、^^;
決算書とカンニングペーパーを照らし合わせてひとつひとつ用語を確認しながら決算書みてます^^;

>寝れなくなりそう。

あたしは去年年初何日眠れない日が続いたことか、、、^^;
最近は下げても下はしれてるので、眠れないことはなさそうです
はっぴいえんどさんこんばんわ☆

>総資産>売上の関係の決算書を見れば、資産内容を疑って見なければなりません。

売上が伸びて資産が増えるのであれば一見問題ないように思えるのですが、、、 う~ん これはどういう事でしょうか、、、(;;)

決算書については勉強してはみるもののなかなか頭に入らず、、、^^;むずかしい言葉が多いです ><

粉飾決算の事例ありがとうございます^^
まだ読んでないのですが、今週の勉強課題とさせていただきます^^
本のほうもまだ読みと中なのですが、最後に粉飾決算の事例(リーマンとか)もあったので、おっしゃるように実例をみて勉強しようと思います^^
kobuntaさん
こんばんは。

頭ん中では、一旦理解は出来ても…。
実際の数字を見てると、何も湧いて来ないんだから、困ったもんです(ーー;)

湧いて来るまで、実際の報告書を数見るしかないですネェ。。。

うぅ、、、
NYの下げ幅が、140に拡がっとる(-_-;)
寝れなくなりそう。
思惑さん
粉飾の要は、総資産と売上の関係を見ることに尽きます。

一般の業種(不動産等を除く)でいえば
総資産>売上の関係の決算書を見れば、資産内容を疑って見なければなりません。

決算書の見方は、習うより慣れろとしかいいようがありません。

http://www.gsm.kagawa-u.ac.jp/kenkyuu/pdf/cs/KAGAWA-CS%20No.9%20KUWABARAf.pdf#search='粉飾決算 事例'

1つの事例をすべて理解したほうが、決算書の見方の上達の早道だと思います。
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