10/3期1Qはほぼ会社想定ラインの進捗
主力製品である生物学的製剤レミケードの動向と内外で進めている新製品開発が焦点。レミケードはこの度関節リウマチ治療について用法・用量の変更が認められたため一層の拡大が予想される。新製品ではC型慢性肝炎治療剤と海外で開発中の4品目がフェーズ?段階にあり製品化が期待されている。現株価は予想PER などから見て妥当な評価と考えるが新薬に係るニュース次第では上振れる可能性もあろう。
10/3期1Q(4-6月)は前年同期と比べ6.9%減収、11.0%営業減益となったが、この主要因は医薬原体・ファインケミカル製品を製造するエーピーアイコーポレーション(以下APIC)を連結子会社から外したことにあり、医薬品事業は実質的に前年同期比増収になった。レミケードの他、ワクチン、抗アレルギー剤などが2桁増となり、前期から注力しているジェネリック医薬品も順調に拡大した。
株価は当分横ばいと予想するが、次の理由から開発パイプラインの進捗に係るニュースにより上振れる可能性がある。(1)10/3期1Qはほぼ会社の想定ラインの進捗、(2)レミケード、ワクチン、ジェネリック医薬品は自社創製品と比べ利益率は低いが未だ伸びる余地が大きい、(3)C型慢性肝炎治療剤などユニークで緊急度の高い新製品候補を持つ。
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