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「米中戦略・経済対話」

米中戦略対話、米国は中国の関与拡大に期待

 7月24日、ワシントンで27─28日に開かれる米中戦略・経済対話では、米国は世界経済の立て直しに中国が関与を深めるよう促したい考えだ。
写真はニューヨークで昨年10月撮影した両国の国旗(2009年 ロイター) [拡大]
 【ワシントン 24日 ロイター】 ワシントンで27─28日に開かれる米中戦略・経済対話は、
2005年に始まった定例経済対話から拡充され、今年から財務省に加え国務省も参加する。経済問題に加え外交問題も扱うことにより、
米国は世界情勢に対処する上で中国を対等なパートナーとみなし、世界経済の立て直しに中国が関与を深めるよう促したい考えだ。
 同対話はこれまで「米中戦略経済対話」(The Strategic Economic Dialogue) と呼ばれていたが、今年から「米中戦略・経済対話」
(The Strategic and Economic Dialogue)に名称が変更された。貿易や為替相場などの経済問題のみならず、
北朝鮮問題や気候変動問題など多岐にわたる議題を取り扱う。
 対話を拡充することで、オバマ政権は、米国は中国の増大しつつある力を認めずに、
中国の国際的な地位をいつまでも同じ場所にとどめておこうとするのではないかとの中国の懸念を払しょくしたい考えだ。
 米カーネギー国際平和基金のシニア・アソシエートで、北京大学で講義も行っているマイケル・ペティス氏は「対話を拡充することは、議論の枠組みを形成し、
その議論の行方の決定に際して中国が直接かつ重要な役割を担う新たな機構を作り出すための、1つの手段であるとみている」と述べた。
 今回の対話における米国の最大の目的は、赤字が増大している米国がこれまでのように中国の安価な製品を大量に輸入することはできないと
中国に理解してもらうことだ。
 米政府高官は、世界的な経済の均衡を回復させ、このままの状態は保てないとこれまでも度々指摘されてきた米国の対中貿易赤字を徐々に減らしていくために、
米中両国が共に努力する必要があると指摘する。この件に関しては米議員の間から、
中国は人民元相場を低く抑えることで米国の製造業に損害をもたらしているとの不満の声が上がっている。 
 <ソフト路線の対中政策> 
 ガイトナー米財務長官は6月に初めて訪中した際、米中両国が世界経済の正常化に責任を持つとの認識を共有した上で「互いの価値観、伝統、国益を尊重」
する形で米中関係を構築することを提案。アナリストは、ガイトナー長官はポールソン前長官よりも発言のトーンが柔らかく、世界的な金融危機から
世界各国が抜け出そうと共通の足掛かりを探っている現在の状況下では、より適切な対応だと指摘する。
 米ピーターソン国際経済研究所の中国専門家、ニコラス・ラーディー氏は「ガイトナー長官は、中国に対し米国と同様のやり方を押し付けるようと主張する
一派のアドバイスに従っておらず、またポールソン前長官のように外国企業に市場を開放するよう圧力をかけたりはしていない」と指摘。
「現在の状況下ではむしろ、中国が米国のような資本市場を形成するべきだと真面目に議論できる人は、1人もいないのではないか」と述べた。
 ただ、米中両国は、経済関係を速やかに改善させる必要があるとの指摘もある。米国債7680億ドル以上を保有する中国は米国の最大の債権国となっている。
こうしたなか米国では、消費が抑制される一方で貯蓄性向が増大する方向に恒常的なシフトが起こっている。
米財務省高官は前週、記者団に対し「米国は中国に対し、新しい米経済、新しい世界経済への対処に向けて準備するよう、率直に話し合う必要がある」と述べた。
同高官は、景気回復ペースがこれまでよりも遅く、消費者がこれまでのように無計画に消費を重ねないことが、米国の新たな現実だとしている。 
 <いずれは起こる均衡化>
  前出のカーネギー国際平和基金のペティス氏は、米中間の不均衡は「いずれどのような形であれ、均衡化に向かわざるを得ない」と指摘。
このため「米中戦略・経済対話で均衡化の必要性が主要議題として扱われなかった場合、貴重な機会が失われることになる」と述べた。
同氏は「米中両国の当局者は、均衡化のプロセスが中国にとってどのぐらい困難なものになるかを過小評価しているようだ」と述べ、
米国の純消費の調整が進むスピードに対して中国がいかに無防備であるかについての認識が甘い、とした。
 今回の対話では、ガイトナー財務長官と並び、クリントン国務長官が共同議長を務める。議題は、北朝鮮の核開発問題から気候変動対策、
クリーンエネルギー関連の協力など多岐に及ぶ見通し。どれもが難しい問題だが、特に温暖化対策に関して、
中国に経済成長に投入する資金を温暖化ガスの排出削減に回すように説得しなければならない場合、交渉は非常に困難なものになる。
 アメリカン・エンタープライズ研究所(AEI)のダン・ブルメンタル研究員は「中国はひたすら経済成長を追い求めている。
そうした状況下では、温暖化ガスの排出量、その他さまざまなものに上限設定を求めるように見える動きを、中国は自国に対して設けられた制限と受け止めるだろう」と述べた。
 同氏は、米中戦略・経済対話に国務省が参加することは前向きな一歩で、ブッシュ前政権時代に行われるべきことだったと述べた。
ただ、米中両国の経済は、不健全な相互依存体制に陥ってしまい、是正に非常な困難が伴うと指摘。
「米中両国は、酔っ払いが飲み屋で互いに寄りかかっているような状態だ。米国は中国から資金を借り続ける一方、
中国は対米輸出を拡大させ、米国が中国の製品を買うことができるように資金を貸し続ける。互いの最も悪い性質を、相互に補強し合っているような状態だ」と述べた。
  (Glenn Somerville記者;翻訳 広神綾子 編集;山川薫)

2009/07/27 17:26

米国債7680億ドル以上を保有する中国は米国の最大の債権国となっている。しかし中国は対米輸出を拡大させ、米国が中国の製品を買うことができるように資金を貸し続ける。
米国は国内から中国に対して批判しており、もう買う事は出来ないと
中国の成長も温暖化ガスの排出量、その他さまざまなものに上限設定を求めるように見える動きを、中国は自国に対して設けられた制限と受け止めるだろう」
と言っている・・・あらら ここまで話しているのか??
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