角川グループHD株主総会(詳細編)

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角川グループHD株主総会(詳細編)

本日開催された角川グループHDの株主総会に出席してきましたので、質疑応答を中心に細かな話を記載したいと思います。

尚、記憶とメモを元に私の方で要約していますので、細かな点では不正確な部分もあるかもしれませんので御留意お願い致します。

まず、総会が始まりビデオにて20分ほど過年度の事業報告がありましたがこの内容に関しては既報の通りですので割愛いたします。

事業報告のビデオ上映が終わると、議案が上程されここで議案や事業内容などに関して一括して質疑応答の時間が設けられましたので、その概略について記載していきます。

Q1、海外事業の展開にあたり、出版、映像、クロスメディアに関して国内に統合管轄する部門はあるのか?子会社に丸投げするだけでなくチェックは機能しているのか?
A1、現地子会社が主管ではあるが国内でも統括する部門はあり協力してチェックする体制は出来ている。

Q2、事業報告ではアジア圏特に中華圏をターゲットにしている様であるが東南アジアや欧米諸国などはターゲットとして見ていないのか?
A2、中国市場は現地法人でコンテンツの立ち上げから注力して市場を立ち上げようとしているが、東南アジアや欧米諸国に関しては国内コンテンツの翻訳した物の販売と言う形になっている。

Q3、角川グループの小説や雑誌で色々なガンダムシリーズの作品を扱っているが、雑誌間でお互いのシリーズに触れられる機会が無いが、グループ間での連携が取れていないのではないか?
A3、ガンダムシリーズは(株)サンライズが許諾件を持っており、サンライズやバンダイナムコの許諾に則っている、ここの作品がどうとは言えないが作品毎に許諾や関連企業の戦略範囲が違う為連携できる物と出来ない物があると言う事業があり連携が取れていない訳ではない。

Q4、らきすたと言うアニメ作品に関連して地域おこしの企画が立ち上げっているが、地域の企業が角川からの許諾に阻まれ商品が出せないと言う話を聞いた
A4、地域おこしの話は把握しており実際にその地域の商工会議所と連携して許諾を与えている。一定の審査はあるが商工会議所を通じて許諾を取っていただければ問題はない。

Q5、googleが図書館の本をスキャンして公開する戦略を立てており、出版業界で問題になっているが、角川としてはこの問題にどの様に対処するのか?
A5、google問題に関してはyoutubeの時も問題になり慎重に検討したが敵対して保護主義に走るのではなく、実際に協力関係を築いた方が得策であると判断している。もちろん、ここの作品に関しては著作権者の意思を尊重する。

Q6、角川グループはyoutubeにも好意的な形で積極的に関与しているが、この事による利益貢献度はどの様な効果がでているのか?
A6、協賛企業による月間タカラトミーだけで広告収益が1千万円を越えており、youtubeチャンネルの国内登録2位になっている。youtube内で販売促進企画を行った結果DVD発売2週間で2万5千本の発売を記録した。

Q7、携帯小説の今後の展開は?
A7、角川グループではアスキーメディアワークスで発売しているが非常に好調である。他社と違い継続してい販売している事が支持を得ており、今後も積極的に展開していく。

Q8、ツバサ文庫の営業活動して学校や教育委員会に直接売り込んだり、課題図書として取り上げて貰うような事はできないか?
A8、教育機関へのアピールは積極的に行っているし教育機関からの問い合わせもある、ただし学校図書館は予算を持っていないので直接の販売は難しい。課題図書は選定委員会側の問題なので企業側からはいかんともしがたい。

Q9、ツバサ文庫のサイズは新書版であるが文庫本サイズで出したらどうか?
A9、実際の児童が読みやすい文字の大きさや重量、ページのめくり易さ等をトータルでリサーチした結果、現在のサイズが最良であると判断している。

Q10、株主としては嬉しいが業績が厳しい仲で配当をしても大丈夫か?無配にして事業の為に内部留保を行わなくても良いのか?
A10、安定配当方針を決めており、無理に配当をしている訳では無く計画の範囲内である為安心して欲しい。

Q11、社外取締役を選定しているが社外取締役はきちんと機能しているのか?
A11、久多良木候補より、『可能な限り取締り役会に出席しており、十分な発言の機会をもらっており活発な議論が行えている』との回答。

Q12、バンダイナムコグループとの連携は?
A12、バンダイナムコグループとはバンダイ角川プロジェクトを行っており多分野で良好な関係を維持している。

Q13、大量に株を所有する株主の株主優待をさらに厚遇し、安定株主を増やす様にしてはどうか?
A13、今後検討していきたい。

Q14、2度の下方修正行っており第3Qの中盤にだされた下方修正では配給作品の不調を理由にしているが、第4Qの配給作品にはヒット作が多くこの理由は適切ではないのではないか?
A14、第3Qまでは洋画が予想以上に不調であった、ヒットは読めないが確かに第4Qでは好調であった。

Q15、黒字が赤字に転化した理由が投資有価証券評価損の様であるが、有価証券の内訳はどの様なものか?
A15、上場・非上場株式の評価損に関し減損会計の基準で計上しているが、一番大きな物は債務担保債権を資産運用として行っておりAA格付けの債権を保有していたが、金融危機の影響で格付けがBBB以下になり保有ルールを満たさなくなったり、デフォルトになった物があり減損会計を行った。現在は減損会計を行ったので大きな影響を受ける物は少ない。

Q16、投資有価証券の中で事業に関係が無く時価に影響を受ける物があるなら手放したらどうか?
A16、有価証券に関しては資産運用目的ではなく、関連企業との資本関係を持つ事による業務上の連携を目的にしている。

Q17、転換社債の償還についての資金調達は?
A17、コミットメントラインのシンジケーション方式で数行と契約しており銀行に何時でも借り入れができる契約をしている為、ここから60億、残り40億は自己資金で行っている。

Q18、ダンブラウンの新作の翻訳状況と販売予定時期は?
A18、アメリカで9月中旬に出版予定で、これを早い段階で入手し本年中には出版したい。

Q19、映像事業の赤字が続いているが、角川と言えばアニメーションが強いと思うがもっと独自コンテンツを強化していったらどうか?
A19、実写、アニメ、ライトノベル、コミック等のコンテンツの中から、バンダイナムコグループ等と連携して新たな作品を出そうとしている。内製だけでなく外部の製作会社とも連携して作品を制作している。

Q20、シネコンのデジタル投資に関しての計画と収益見込みは?
A20、デジタル映像作品が増えており、今後数年掛けてデジタル設備を配信できる施設を拡充して行きたい。またゲームやアニメの発表会等をデジタル生中継できる様なインフラを構築し活用していく事も検討している。


以上で質疑応答は終了し、全ての議案が可決され終了しました。
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