[ベト株]ベトナム株投資実践編(2/2)

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[ベト株]ベトナム株投資実践編(2/2)

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ファンドが買いやすい銘柄が狙い目

ベトナム株を対象としたファンドは、日本に限らず世界中で発売されている。機関投資家が買う指標銘柄に乗るのが、新興国では基本。基本的な銘柄選びとしてぜひ押さえたい。


ベトナムファンドを運用する機関投資家の銘柄選びとは

現在、世界中からファンドの投資資金がベトナムに集まっている。ファンドの投資資金を運用するのがファンドマネージャーであり、彼らは投資する銘柄を選んで利益を出すことが求められている。

ファンドマネージャーは、一般的にボラティリティ(変動率)の高い銘柄を好まない。当然だがそうした銘柄は高くなる反面、すぐに安くもなり、人から預かって投資する立場からいえばあまりに危険だからだ。

「利益を確実に出したい」そう考えるのがフアンドの運用者の常だ。

とくにベトナムのような新興国の株式を買う場合、時価総額が大きく、インテックスヘの影響力がある銘柄を選び、全体のインテックスの上昇とともにパフォーマンスを上げるようにするのが基本となっている。


VNインデックスを左右する銘柄を狙え!

指数への影響が大きい銘柄は、資本が充実しており、時価総額も高く、企業として評価の高いものが多い。たとえばホーチミン市場の場合、ビナミルクやFTP、ペトロベトナム・ドリリング、ハノイならサイゴン証券といった一流企業の銘柄がそれに当たる。これらの銘柄は、発行済み株式数も多く流動性が高いため、フアンドも売買しやすい。別な言い方をすれば、銘柄としても安定感がある。

次ページには時価総額の大きい銘柄トップ20を挙げた(07年4月13日現在)。本書5章に掲載されている他の企業と比べると、その時 総額がずば抜けて大きいことがわかるだろう。時価総額の小さい企業とはケタが5ケタ差あるところもある。

これら時価総額の大きい銘柄は組入率も高く、流動性も高い。国の経済成長とともにインテックスは上昇していくので、そのインテックスで大きなポジションを占める銘柄を狙うことが、利益を上げるのに最適だろう。


ベトナム株取引の非常識とは

まだ未成熟な市場であるベトナムでは証券会社とのトラブルは日常茶飯事だ。実際にあったベトナム株取引のトラブル例から、いざというときの対処法を学んでおこう。


少額投資は、手数料でペイしない場合も!

海外の証券市場で取引を行う場合、口座維持手数料や取引にかかる手数料のほか、日本語サービスの費用などが別途かかることが多く、これらの手数料を加味していないと、結果的に得た利益でもペイしないことがある。

今後の勉強のためにひとまず口座を開いておこう、といった軽い気持ちで投資を考えている方や、当座の投資金額を少なめに設定している人は、この点を十分に踏まえて投資方法を決めるのが賢明だ。

手数料の低い日本のネットトレードとは異なり、ひんぱんに売買を繰り返すと手数料だけでマイナスになることもありうる。ある程度まとまった金額を投資し、数力月~数年間は売買せずにほうっておくのが、ベトナム株で大きな利益を出す鉄則だ。


証券会社にはメールやFAXでマメに確認

取引がシステム化された日本の証券市場と異なり、ベトナムの証券市場はいまだ取引が人の手作業で行われているのが現状。買い注文を出したものの確認メールが来ない、日次レポートが配信されない日がある、残高報告書の記載が違っている、といったトラブルは日常茶飯事。メールで問い合わせをしても「停電のためにメールが届かなかった」という言い訳だって、ベトナム社会では通用する。

発展途上の証券市場であことを十分にわきまえて、取引にあたっての確認はしつこいくらいマメに行ないたい。気がかかりなことがあったらメール、ファックスを併用して、担当者により確実に届く手はずを整えること。日頃から担当者と良きコミュニケーションを図っていくことも大切だ。

実際に、日本では考えられないようなトラブルも起こりうる。日頃からお互いの理解を深め、常識の違いの溝を埋めておきたい。


VNインデックスが急騰する時期

日本株に比べると乱高下の激しいベトナム株。とはいえ
中長期での上昇は間違いない。ならば次に急騰するタイ
ミングは?

ベトナムには、過去3回インテックスが急騰したときがある。

一番最初は、ホーチミン証券取引所が開設されてまもなくの2001年。REEとSAMという2銘柄だけが上場されていたため、連日ストップ高まで買われたのだ。

2度目は2006年4月、外国人持ち株比率が30%から49%に引き上げられたとき。これはWTO加盟を前にして、経済成長を期待する海外からの投資が増えたのが原因。

そして2006年末から2007年1月にかけての急騰は文字通り、WTO加盟成立を材料にした買い注文が殺到したことが挙げられる。

今後、こうした急騰はあるのか。

ある現地大手証券会社の副支店長は、「外国人規制枠が撤廃されるタイミングでしよう。現在、各証券会社は連名で、政府に対して外国人による持ち株の49%規制撤廃を要請しています。これだけ外国人投資家が増え、また海外のファンドの資金が流れ込んでくると、優良株を中心に、外国人持ち株比率が40%を超える銘柄がざらにあります。45%を超えると、ほとんど株が市場に流れないので、わずかな株の取引だけでもストップ高となり、それがまた株の流動性を損なうという悪循環となっています。この流れを断ち切るためにも、投資規制枠の撤廃は必要なことと言えます」と語り、通信や銀行といった一部の業種を除いて、49%枠の撤廃は必要だとしている。

ただこうした規制撤廃は、外国の資本に国内の企業が買収されてしまう恐れもあり、現行制度のままでは政府も規制枠撤廃を行えないだろうという見方が、ホーチミンの証券界でも大勢を占めている。だが前出の副支店長は、

「タイ証券取引所では、NVDR(議決権なし証券)という制度があります。株主総会での議決権を放棄するほかは、配当など株主の権利を与えられるという制度です。一部の政府関係者は、この導入を検討しているふしがあり、これがベトナムにも導入されれば、外国人持ち株比率の撤廃に大きく踏み出すこととなります」と、実現は可能と見る。

では時期はいつか。

副支店長は「2007年中には撤廃は可能」と言い切る。

現在、ベトナムでは外国資本に対する様々な関係法令があり、たとえば外国人は企業の代表になれないなどの規制をうまく活かせば、持ち株比率の撤廃は可能だという。

「売買ができないと市場に対して魅力を感じなくなった外国人投資家は逃げていきます。ベトナム株式市場がさらに活性化するためにも、絶対に必要なことだと思っていますし、これは私だけではなく、証券界全体がそう感じているはずです」

現在のところ、ベトナム政府がタイをモデルにしたNVDRの導入をする気配はない。関係法令で規制しながら49%枠を撤廃るか、撤廃しなければ、流動性の極端になくなった株式をどうするかの具体的な対策は、まだ見えていない。     


出典 「口座開設から、銘柄選び・儲け方まで ベトナム株完全投資ガイド」 アジアンバリュー編著
http://www.amazon.co.jp/%E5%8F%A3%E5%BA%A7%E9%96%8B%E8%A8%AD%E3%81%8B%E3%82%89%E3%80%81%E9%8A%98%E6%9F%84%E9%81%B8%E3%81%B3%E3%83%BB%E5%84%B2%E3%81%91%E6%96%B9%E3%81%BE%E3%81%A7-%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0%E6%A0%AA%E5%AE%8C%E5%85%A8%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89-%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%BC/dp/453404237X/ref=sr_1_1/249-8616148-1036365?ie=UTF8&s=books&qid=1191110073&sr=1-1


掲載内容の著作権は日本実業出版社に帰属します。
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アジアンバリュー
http://asian-value.com/index.html
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