今回の金融危機の発端となった、サブプライムローン問題。
アメリカで起きた事は数年後に日本でも起きるとはよく言われることですね。
同じような失敗を起こさない為に、どこかで総括したいものです。
日本では法律などが違うので、同じことが繰り返されるとは限りませんが、形を変え姿を変えて再現する事は十分ありえます。
住宅ローンでも自動車ローンでもそうですが、今回の件で問題となったのが貸し手の暴走、そして競争。
証券化という形をとったため、レンダーをはじめローンを生み出す側(貸し手)はリスクを取らずに(※1)貸し出しが可能。
つまり極端な話、借り手が返済できるかどうかよりも、手数料が稼げるか否かに目をとられがちになります。
日本の従来の銀行等によるローンの場合、貸し手である銀行側がほとんどリスクを引き受けるため、審査や担保、連帯保証人などの確約がないとローンを組めません。
市場に柔軟性がないというデメリットもありますが、リスクは銀行内に限定されます。
(それでも、日本は不動産バブルに踊ってしまった…というオチはあります。)
もちろん、サブプライムローンにも十分な審査があったようですが、最終的には貸し逃げという事態に陥っていた様です。
証券化にも良し悪しがあるので一概には言えませんが、
今回の様な貸し手やローンの作り手の暴走にブレーキをかけられる様な仕組みを考えるべきでしょう。
(アメリカや日本に限らず)もしかしたら今後、
クレジットカードやサラ金の債権が証券化され、今回のサブプライムの様な暴走に発展しない保障など、どこにもないのですから。
とまぁ、真面目なんだか適当なんだかわからない事を思った次第です。
※1 正確には、レンダー等も一部責任を取る形式でしたが、抜け穴がなどがある為ここでは略します。