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【日立工機】09/3期決算発表:過剰な在庫が当面の収益を圧迫

09/3期決算発表:過剰な在庫が当面の収益を圧迫する懸念がある

09/3期業績は、売上1,420億円(前の期比19%減)、営業利益122億円(同45%減)となり、1月時点の会社計画を売上で90億円弱、営業利益で30億円弱下回った。全地域が計画を未達ながら、特に日本とロシアの下振れが大きい。10/3期業績について、同社では前期比1%増収、35%営業減益とアグレッシブな計画を提示。前期末の在庫も高水準で、在庫圧縮の遅れが今後の収益回復の足かせになることも懸念される。現在の株価に指標面からの割安感も見られない

現地通貨ベースの今期売上計画は、日本+4%(前期は▲17%)、米国+9%(同▲23%)、西欧+13%(同▲12%)、と東欧ロシアを除いていずれも増収に転じる計画で、エンジン工具やリチウム電池搭載製品の拡販効果を考慮しても強気の印象が否めない。特に、欧州はこれまで好調が長らく続いていただけに、足元の景気動向を踏まえれば調整には時間がかかる可能性も十分ある。

09/3期の構造改革費用の積み増しもあり、今期は20〜22億円程度のコスト改善効果が見込まれる。しかし、4Q(1-3月)売上は前年同期比39%の大幅減にも関わらず、3月末の在庫は518億円と12月末から35億円増加(同社は4Qで40億円削減する予定だった)しており、在庫圧縮が急務といえる。リスク要因は、販売地域における景気後退・住宅着工需要の低迷、為替、競争激化、及び原材料価格の高騰など。


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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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