9/11 未明。ワールドトレードセンター。
旅をしてきた。
キャンドルを作る友達と二人旅だ。
彼は、世界中の被災地でキャンドルを灯している。
僕は彼のヘルプ。
日本からキャンドルを担いで持っていった。
現状のアメリカ。
跡地は、悲惨だった。
剥き出しの土台。
張り巡らされたフェンス。
そこに集まる人々。
観光客。
遺族。
捧げられた花束とメッセージ。
9/10はブッシュ大統領が訪れる関係で、1ブロック先からバリケードが張られた。
夜を待ち、ワールドトレードセンターへ。
バリケードは無かった。
友人がキャンドルに灯を灯す。
風が強く、何度も灯が消える。
何度も灯す。
友達がワールドトレードセンターで働いていたという女性が、僕らと一緒に座り込む。
そしてまた息子を失くしたおじさんも座り込む。
仕事でNYにきていた、友人の友達も集まり、皆で座り込む。
通る人も 座り込んだ人たちも 皆 キャンドルを見つめていた。
黒人の酔っ払ったおじさんに絡まれる。
「なぜ、日本人のお前らが祈ってるんだ?これはパールハーバーと一緒だぞ!!?」と
僕らはそれを知り、その後を体験して生きているからこそ、二度と繰り返したくないと言う思いを胸に、ここに来ていることを伝える
おじさんは無言で でも握手をして去る
消防士のおじさんが通る
途中立ち止まり、キャンドルをみつめる
肩を落として、西の方へ歩いて行った
気温が下がり、寒い
自問自答をする
「何故ここにいるのか」と
言葉での答えは出てこない
ただ、大事なことを考える時間を「リアル」に体験していることはわかった。
痛いほどわかった。
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朝が来て、僕らの帰る飛行機に乗る時間がくる
ワールドトレードセンターを出て、キャブを捕まえる。
ニューアークの空港へ到着する。
日本について、洗濯を終え、今回の旅を反芻する。
今こうしてblogをつけながらも反芻している。
自分の事、自分の周りのこと、故郷のこと、この国のこと、他の国のこと、色々考えている。
答えはどこに?
これからの僕の生き方で。
すべてはわかるのだと思う。
答えなど無いかもしれない。
でも行動する
その軌跡が
答えになるのだろう。